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中国戦でも新戦力を起用か、ハリル監督「次も新しい選手が出る」

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 東アジア杯に出場している日本代表は8日、中国・武漢市内で練習を行い、9日の中国戦に向けて最終調整した。1分1敗の最下位で迎える最終戦。過去5大会で1勝も挙げられなかったことも、最下位に終わったこともない。史上初の最下位阻止へ、バヒド・ハリルホジッチ監督は急きょ冒頭部分以外の練習を非公開とし、中国戦に備えた。

 練習後には報道陣の取材に対応。「タクティクス(戦術)の練習をして、(選手に中国の)情報を伝えた。10分、15分のエクササイズでたくさんのことを伝えないといけない」。そのうえで「毎試合、選手を代えているので、次も新しい選手が出る可能性がある」と、メンバーの変更を示唆した。

 2日の北朝鮮戦(1-2)では代表初選出のMF武藤雄樹とDF遠藤航を先発起用。5日の韓国戦(1-1)では先発5人を入れ替え、FW倉田秋とMF藤田直之が先発デビューした。代表初選出のFW浅野拓磨も2試合連続で途中出場し、A代表デビューを果たした。

 中国戦に向けても「10人ぐらいの選手が今回、初めて私と一緒にトレーニングをしている。明日も初めての選手がプレーすると思うが、新しい選手がメッシのようなプレーをすると期待してはいけない」と言及。過剰な期待は禁物としながらも、数名の新戦力を先発起用する考えを示した。

 今回が日本代表初選出のDF米倉恒貴のほか、ハリルジャパンで招集歴はあるが、これまで出場経験のないDF丹羽大輝、GK東口順昭にチャンスが訪れるのか。あるいは10年1月のイエメン戦でデビューしているが、ハリル体制下では今回が初招集のMF米本拓司か。東口は「もし試合に出たら自分の特徴を出して、周りとコミュニケーションを取ってしっかり結果を残したい」と、静かに闘志を燃やしていた。

(取材・文 西山紘平)

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