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柴崎「結果は出なかったけど、ある程度手応えをつかめた」

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[8.9 東アジア杯 日本1-1中国 武漢]

 もっと時間があれば、という思いが強かった。チームとして徐々に攻守が噛み合い始めたころ、大会が終わった。MF柴崎岳(鹿島)は「これからというときだった。内容は1戦目、2戦目、3戦目と徐々に上がって、手応えを感じている部分もあった」と言い、時間不足を嘆いた。

 先発は韓国戦のみだったが、3試合すべてに出場した。この日は後半29分からMF武藤雄樹と交代出場。今大会初めてトップ下でプレーし、それまで足元へのパスが多かった中、裏のスペースを意識しながらチャンスをつくろうとした。

 後半34分にはDFラインの裏に抜け出すFW興梠慎三にパス。同38分には右サイドからゴール前に絶妙な折り返しを送ったが、攻め上がったMF山口蛍に合わなかった。もっとトレーニングの時間があれば、というコンビネーションプレーはいくつもあった。

 3試合して2分1敗。未勝利で最下位となったが「結果こそ出なかったけど、ある程度手応えはつかめた」と下を向いてはいない。「この大会で学んだことを、チームの練習や毎日の中で落とし込んでいくことが必要かなと思う」と、所属する鹿島に戻ってからの取り組みに思いを馳せた。

(取材・文 矢内由美子)

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