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香川の復調を喜ぶハリル「今の状態をうれしく思っている」

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 背番号10への期待をにじませた。9月3日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦(埼玉)、8日の同アフガニスタン戦(イラン)に臨む日本代表メンバー23人を発表したバヒド・ハリルホジッチ監督は、MF香川真司(ドルトムント)について「昨年よりも良い状態になってきている」と指摘した。

 昨季はチームの不振もあって不本意なシーズンに終わった香川だが、今季は23日のインゴルシュタット戦(4-0)でリーグ戦初ゴールを挙げた。1得点1アシストを記録した20日のELプレーオフ第1戦・オッド戦(4-3)に続いて公式戦2戦連発中。チームもトーマス・トゥヘル新監督を迎え、公式戦6戦全勝と好スタートを切っている。

「得点を取り始めているし、得点を取らせることもできる」と、香川の近況に触れたハリルホジッチ監督は「ドルトムントで現在のパフォーマンスを続けてほしいし、今の状態をうれしく思っている」と、日本の10番の復調を素直に喜んだ。

「彼に要求したいのは“もっと決断を持ってやっていいよ”ということ」と、自信を持ってプレーすることを求める指揮官は、W杯アジア2次予選に向けても大きな期待を寄せる。

「特にオフェンス面では、最後のフィニッシュのところで彼がキーとなると思う。我々がスピードアップするかどうかは彼に懸かっている。(対戦相手の)背後、ラインの間でしっかりボールを受けてほしい」

 カンボジアについて「何試合か見たが、ブロックをかなり引いてくる。DFを5人置いている」と、引いて守ってくることを想定しているだけに、狭いスペースでボールを引き出し、局面を打開していくようなプレーが大事になってくる。

 香川とともにFW本田圭佑(ミラン)についても「特にオフェンス面で違いを見せつける選手で、彼が必要になってくる状況はかなりあると思う」と期待するハリルホジッチ監督は「香川と本田がしっかり決定的な仕事をしてくれることを望んでいる」と、キーマンに挙げていた。

(取材・文 西山紘平)

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