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“普段はおっとり”DF三竿、初選出に「身が引き締まる思い」

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 96年4月16日生まれの19歳。DF三竿健斗(東京V)は今回U-22日本代表候補に選出された選手の中で2番目に若い。今回の初選出により、これまで漠然と捉えていた五輪が、より現実的な目標として捉えられるようになった。

 下部組織から東京Vで育った三竿は今季トップチームに昇格。開幕スタメンを飾るとここまで35試合に出場するなど、プレーオフ圏内を争うチームのレギュラーに定着した。プロとなり、成長した部分はメンタル面だと語る。「シーズンの最初の頃はミスを気にして小さくなっている部分もありましたが、最近は良い意味でミスをしても動じなくなりました。プロになってメンタル的に強くなったと思います」。

 確かな成長を遂げ、今回の手倉森ジャパン初選出へとつなげた。メンバー入りを果たしたことに「最初は非常にうれしい気持ちがありました」と素直に喜びを表していたが、「ただ、うれしさと同時に責任感も感じ、身が引き締まる思いです。今回の代表では僕の年代が一番下の年になりますが、チャンスを頂いたので五輪に行きたいという気持ちが強くなりました」と視線を鋭くさせている。

 5日間と限られたトレーニングキャンプの中で、「チームではボランチとして出場しているので、ボールを奪う部分や球際の激しさ、危機察知能力など自分の良さを思い切り出したい。持ち味を出さずに終わることだけはしたくありません」とピッチ内で自らの存在価値を証明したいと語ると、ピッチ外での目標も掲げた。

「『ガツガツ行きそう』と皆から言われますが、普段はおっとりしています」と笑いながらも、「サッカーという共通の話題もあるし、自分から話しに行くのは苦手ではないので、コミュニケ―ションをとっていきたいです」とピッチ上で自らが輝くためにも、積極的にチームに馴染んで行こうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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