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ハリルの言動に感銘受ける本田「日本人の管理職には見られない」「愛のある監督」

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[3.29 W杯アジア2次予選 日本5-0シリア 埼玉]

 指揮官への信頼をさらに強めたようだった。日本代表FW本田圭佑(ミラン)は、代表100キャップのFW岡崎慎司にゲームキャプテンを託し、その功績に報いようとするバヒド・ハリルホジッチ監督の姿勢に素直に感銘を受けていた。

 史上5人目となる国際Aマッチ100試合出場を達成した岡崎。節目の一戦は無得点のまま後半33分に交代となり、「ゴールを取りたそうでしたね、その分」と、その胸中を察した本田だが、「好きなのは監督の対応」と続け、指揮官を称賛する言葉を並べた。

「サッカー選手としてはベテランの域に入りつつある」同じ29歳の岡崎が打ち立てた金字塔。それを自分のことのように喜び、「徹底的にオカ(岡崎)を褒めていた。『キャプテンにふさわしいからキャプテンマークを渡す』と。ロッカールームでも“褒め殺し”というぐらいオカの偉業を称えていた」というハリルホジッチ監督の言動がうれしかった。

「日本人は良くも悪くもベテランを大事にしないところがある。サッカー界に限らず、新しいものを持ち上げて、飽きたら、また新しいものを探そうとする」。日本人の特性をそう指摘したうえで、「これは外国人が持ち込んだベテランに対するリスペクトだと思う。日本人の管理職にはなかなか見られない」と、独特の表現で感心した。

「岡崎はそれぐらいのことをやってのけた。代表で100試合に出るというのは、そうそうやれることではない」。高校時代からの盟友を称える本田はハリルホジッチ監督に対しても「愛のある監督。部下に尊敬され、たとえ負けても最後は抱き合えるというか、お互いを裏切り合うことなく、人のせいにし合うことなく、最後まで戦える集団をつくれる上司だと思う」と、すっかり傾倒を深めている様子だった。

(取材・文 西山紘平)

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