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完全アウェーの五輪前ラストマッチ…OA3選手先発の日本はネイマール擁するブラジルに敗れる

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[7.30 国際親善試合 日本0-2ブラジル ゴイアニア]

 リオデジャネイロ五輪日本代表は30日、ブラジル・ゴイアニアで五輪ブラジル代表と国際親善試合を行い、0-2で敗れた。日本はオーバーエイジ3選手が先発。合流前のFW久保裕也を除く全選手を起用し、五輪前最後の強化試合を終えた。日本は8月4日(日本時間5日)のリオ五輪グループリーグ初戦でナイジェリアと対戦する。

 日本はオーバーエイジのFW興梠慎三、DF塩谷司、DF藤春廣輝がそろって先発。GK中村航輔で、4バックは右からDF室屋成、塩谷、DF植田直通、藤春と並んだ。中盤は主将のMF遠藤航とMF原川力のダブルボランチで、2列目は右からMF矢島慎也、MF中島翔哉、MF南野拓実。興梠が1トップを務めた。[スタメン&布陣はコチラ]

 日本は前半6分、PA右手前で興梠がファウルを受け、FKを獲得。原川と塩谷がポイントに立ち、塩谷が右足で直接狙ったが、キックは壁に当たってしまった。その後はブラジルがボールポゼッションを高め、オーバーエイジのFWネイマールを中心に日本ゴールに襲いかかる。前半18分には左サイドからのクロスをMFフェリペ・アンデルソンが胸トラップして右足を振り抜いたが、中村が弾き出した。

 完全アウェーのブラジル戦。日本は防戦一方となる。ブラジルは前半21分、FWガブリエル・ジェズスがワンツーからフィニッシュまで持ち込むが、シュートは枠外。同27分にはネイマールがワンツーでPA内に切れ込み、右足を振り抜いたが、中村が好セーブを見せた。

 何とか耐えていた日本だが、前半33分に先制点を奪われる。ブラジルはMFガブリエウ・バルボーザが中央をドリブル突破。原川、塩谷をかわして左足でシュートを打つと、植田の体に当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。

 先制点で気も楽になったか、ブラジルは前半38分にMFチアゴ・マイアの左足ミドルがクロスバーを直撃。同39分にはネイマールの直接FKもクロスバーを叩いた。すると前半41分、ネイマールの右CKにDFマルキーニョスが頭で合わせ、追加点。日本はフィニッシュまでの形をつくることもできず、ブラジルの2点リードで前半を折り返した。

 日本は後半開始から3人を交代。中村、原川、矢島がベンチに下がり、GK櫛引政敏、MF大島僚太、FW浅野拓磨がピッチに入った。浅野は興梠と縦関係の2トップ気味にトップ下に位置し、中島が左サイド、南野が右サイドにポジションを移した。後半3分には浅野がスピードを生かして左サイドを突破。しかし、クロスはDFにクリアされた。

 後半9分、ブラジルのパスミスを奪い、素早い縦パスが興梠に入る。興梠は左に流し、PA内から中島が左足でシュートを狙ったが、ゴールを空けて飛び出してきたGKウィルソンの体を張ったセーブに阻まれた。後半に入って少しずつブラジルゴールに迫る場面もつくり始めた日本。後半14分には藤春に代えてDF亀川諒史を投入した。

 日本は後半16分、大島から縦パスを受けた南野が振り向きざまに右足を振り抜くが、ミドルシュートはクロスバーの上へ。同23分には興梠に代えてMF井手口陽介を投入し、システムも4-3-3に変更。中盤は遠藤をアンカーに井手口と大島がインサイドハーフを務め、最前線に浅野が入った。

 後半29分からは塩谷に代わってDF岩波拓也もピッチへ。ベンチ入りの全員を起用すると、後半32分からは中島、遠藤に代わってトレーニングパートナーのFW小川航基、MF冨安健洋もピッチに入った。後半はブラジルのペースが落ちたこともあって日本も攻撃の形をつくれるようになったが、得点を奪うまでには至らず。それでも後半42分、ネイマールのミドルシュートは櫛引が弾くなど3点目は許さず、五輪前ラストマッチは0-2の敗戦に終わった。

●リオデジャネイロ五輪特集

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