beacon

浅野の動向を心配するハリル「ベンゲルに直接コンタクトを取った」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 最も気がかりなのはアーセナル移籍を果たしながらイギリスの労働許可証を取得できなかったFW浅野拓磨の状況だ。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は25日、9月1日のW杯アジア最終予選・UAE戦(埼玉)、6日の同タイ戦(バンコク)に臨む日本代表メンバー24人を発表。公式戦のベンチ入りメンバーは23人だが、FWを通常よりも多い7人招集したのは、浅野の動向が読めないからだった。

「最も難しい状況として浅野がいる。五輪が終わったあと、彼は日本に帰ってきた。だれが日本に帰ってこいと言ったのか分からないが、『休め』と言われたそうだ。私も直接、アーセン・ベンゲルに電話して、『なぜ日本で15日も20日も休まないといけないのか』という話をした」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督に直接コンタクトを取り、浅野の状況を確認したというハリルホジッチ監督。他国クラブへのレンタル移籍が確実な状況だが、いまだレンタル先のクラブは決まっていない。

「五輪期間中にすべての問題が解決されているはずだった」。そう不満げな指揮官は日本に帰国した浅野に対し、「私たちが環境を整え、トレーニングはみっちりやった」と、代表スタッフのもとで練習を続けさせていたようだ。

「彼がどこにレンタルされるのか。ロンドンに行ったという話は聞いているが、コミュニケーションを取るのが難しい状況にある。そういうこともあり、1試合目(9月1日のUAE戦)に浅野を使えるかどうかはまだ分からない」。今後の移籍の動きによってはチームに合流するタイミングが遅れる可能性もありそうだ。

(取材・文 西山紘平)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP