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J復帰は「うれしくない」が…山口蛍招集にハリル「彼がここにいるのは良いプレイヤーだから」

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は25日、都内で記者会見を行い、9月1日のW杯アジア最終予選・UAE戦(埼玉)、6日の同タイ戦(バンコク)に臨む日本代表メンバー24人を発表した。

 MF山口蛍(C大阪)は3月のW杯アジア2次予選以来の代表復帰。今年1月、ブンデスリーガのハノーファーに完全移籍したが、3月の代表戦で鼻骨骨折および左眼窩底骨折などの重傷を負った影響もあり、わずか6試合の出場にとどまった。そして今年6月、C大阪に復帰。わずか半年での復帰にハリルホジッチ監督は「(山口)蛍に関しては、まったく喜んでいない」と率直に語った。

「彼を元気づけるために、ドイツまで行って彼に会った。成長するために、(ドイツに)残って先発を勝ち取ってほしいというメッセージも伝えた。向こうで良いプレーをするためのクオリティーは全部持っていた。ドイツのようなリーグ戦でしっかり戦えば、A代表にとって興味深い選手になるはずだった。ただ、メンタルの面でしっかりアダプトできなかった」

 そう日本復帰を残念がった指揮官だが、「ただ、これは本人が決断すること」と理解も示し、「代表監督としてコメントするが、良い選手をポッと手放すことはできない」と、引き続き代表に招集した理由を説明した。

「毎回、A代表で試合をして素晴らしいプレーを見せてくれている。(山口)蛍のようにしっかりボールを奪える選手はなかなかいない。だから私は呼んだ」

 移籍の経緯はどうあれ、ボランチとしての高い評価は変わらない。「彼がどのようにJ2でプレーしているかも3回、現場で見た。(C大阪復帰に関して)うれしくないという気持ちはすでに表したが、彼がここ(日本代表)にいるのは彼が良いプレイヤーであるからだ」と理解を求めた。

(取材・文 西山紘平)

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