beacon

合流の清武、セビージャと日本代表で“似ている感覚”とは

このエントリーをはてなブックマークに追加

「調子はいい」。30日に日本代表に合流したセビージャMF清武弘嗣は、力強く語った。

 今夏加入したセビージャでは、リーガ・エスパニョーラ第1節エスパニョール戦でスタメンデビュー。4-1-3-2の右サイドハーフの位置でプレーすると、前半22分には正確なCKでチーム2点目をアシスト。さらに後半29分には味方のスルーパスを呼び込んでネットを揺らしてリーガ初ゴールを記録し、鮮烈なデビューを飾った。

 さらに第2節ビジャレアル戦でも先発出場を飾ったように、ホルヘ・サンパオリ監督の信頼を得ている。清武自身は「開幕から試合に出させてもらっているのは、すごいうれしいこと」と充実した表情を見せると、「自分の調子がいい分、その流れをそのまま持っていきたい」と続け、セビージャでのいい流れを日本代表に持ち込もうとしている。

 これまで所属したドイツのニュルンベルクやハノーファーには技術の高い選手が多くそろっていたわけではない。しかし、ヨーロッパリーグ3連覇中のセビージャには、「皆がボールを持てる」とレベルの高い選手が多くそろっている。普段プレーする環境が変化したことも、日本代表に入ったときに好影響を与えそうだと話した。

「セビージャの選手は皆がボールを持てるし、代表の選手も皆ボールを持てるので、その感覚が似ている。はたくことや走ってもらうことは、クラブでやっている分、今までよりもすごくイメージしやすい」

 2日後にロシアW杯アジア最終予選初戦のUAE戦を迎えるため、「僕が出られるかも、どこで出られるかも分からない。ただ、早くコンディションを戻して良い状態で試合に臨みたい」とまずはコンディションを整えることが重要だと話す。そして、UAE戦に向けて「絶対に負けてはいけない試合。ホームでの初戦で引き分けもいらないと思っている。厳しい戦いになると思うけど、自信を持っていい試合をしたい」と必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP