守備に忙殺された90分…危機感強める香川「これ以上やれることなかった」

2試合ぶりにトップ下で先発したMF
[10.11 W杯アジア最終予選 日本1-1オーストラリア メルボルン]
守備に追われる90分だった。2試合ぶりにトップ下で先発した日本代表MF香川真司(ドルトムント)だが、なかなかいい形で攻撃に絡めず、中盤での守備に奔走した。
「(守備時に相手の)インサイドハーフに付くというのは決まっていたし、そこをやり切るのは当たり前。プラスアルファ、そこから攻撃にいくという部分がまったくできなかった」
オーストラリアが最終ラインからビルドアップしてくるのは分かっていた。しかし、高い位置からの連動したプレッシングは見られず、ずるずるラインが下がるだけ。「やられない守備をしたけど、どこから限定して、チームとして連動して前から行くのか。前線からプレスに行ったシーンは数えるぐらいだった。あれだけラインを下げさせられた中で攻撃するのは苦しい」。相手のミスを待つだけの拙い守備は攻撃にも影響した。
「中盤も最終ラインぐらいまで下がってしまって、そこから押し上げていくには前線との距離があった。サイドを中心に2、3本のカウンターしかチャンスがなかった。攻撃の筋道が見えなかったのは大きな課題」。攻撃を司るトップ下として、消化不良感しか残らなかった。
「最終予選だけを見れば、地道に勝ち点1を取ることも大事。面白くない戦い方かもしれないけど、最終予選を突破することが一番大事だと思う。ただ、チームの進化という意味ではもっともっとやらないといけない。オーストラリアはアジアの中ではいいチームかもしれないけど、そういう相手にもっとやらないといけない。物足りなさを感じる」
アウェーのオーストラリア戦とはいえ、相手の勢いに押され、引いて守るしかなかった現状の内容に危機感を強めた。「相手の圧力を受けて、押し上げる体力もなく、リスクを背負えなかった。こういう戦い方をするなら、どのタイミングで前からボールを奪いに行くのかを徹底しないといけない」。守備に忙殺され、最後はチームとして明らかな引き分け狙いとなり、勝ち点1でも良しとせざるを得なかった。「僕たちがやれるベストと言ったら変だけど、今日の試合に関しては、これ以上やれることはなかったのかなと思う」。日本の背番号10は力なく言った。
(取材・文 西山紘平)
●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧
守備に追われる90分だった。2試合ぶりにトップ下で先発した日本代表MF香川真司(ドルトムント)だが、なかなかいい形で攻撃に絡めず、中盤での守備に奔走した。
「(守備時に相手の)インサイドハーフに付くというのは決まっていたし、そこをやり切るのは当たり前。プラスアルファ、そこから攻撃にいくという部分がまったくできなかった」
オーストラリアが最終ラインからビルドアップしてくるのは分かっていた。しかし、高い位置からの連動したプレッシングは見られず、ずるずるラインが下がるだけ。「やられない守備をしたけど、どこから限定して、チームとして連動して前から行くのか。前線からプレスに行ったシーンは数えるぐらいだった。あれだけラインを下げさせられた中で攻撃するのは苦しい」。相手のミスを待つだけの拙い守備は攻撃にも影響した。
「中盤も最終ラインぐらいまで下がってしまって、そこから押し上げていくには前線との距離があった。サイドを中心に2、3本のカウンターしかチャンスがなかった。攻撃の筋道が見えなかったのは大きな課題」。攻撃を司るトップ下として、消化不良感しか残らなかった。
「最終予選だけを見れば、地道に勝ち点1を取ることも大事。面白くない戦い方かもしれないけど、最終予選を突破することが一番大事だと思う。ただ、チームの進化という意味ではもっともっとやらないといけない。オーストラリアはアジアの中ではいいチームかもしれないけど、そういう相手にもっとやらないといけない。物足りなさを感じる」
アウェーのオーストラリア戦とはいえ、相手の勢いに押され、引いて守るしかなかった現状の内容に危機感を強めた。「相手の圧力を受けて、押し上げる体力もなく、リスクを背負えなかった。こういう戦い方をするなら、どのタイミングで前からボールを奪いに行くのかを徹底しないといけない」。守備に忙殺され、最後はチームとして明らかな引き分け狙いとなり、勝ち点1でも良しとせざるを得なかった。「僕たちがやれるベストと言ったら変だけど、今日の試合に関しては、これ以上やれることはなかったのかなと思う」。日本の背番号10は力なく言った。
(取材・文 西山紘平)
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