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古巣・名古屋のJ2降格に本田が持論展開「落ちること自体は悪いことではない」

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名古屋時代のFW本田圭佑

 日本代表は8日、茨城県内で合宿3日目の練習を行った。この日の練習からFW本田圭佑(ミラン)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW久保裕也(ヤングボーイズ)、MF清武弘嗣(セビージャ)、DF長友佑都(インテル)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、GK川島永嗣(メス)の7人が合流し、全25選手がそろった。

 前日7日夜に帰国した久保はフルメニューを消化。この日帰国したばかりの海外組6人は、調整のため別メニューとなったMF山口蛍(C大阪)とともにランニングなど軽めのメニューで汗を流した。

 練習後、報道陣の取材に応じた本田は古巣である名古屋グランパスのJ2降格について聞かれ、神妙な表情を浮かべながら「落ちたことないですもんね。でも、落ちること自体は悪いことではないのではないかと、傍から見ていると思う」と、重い口を開いた。

「一つの失敗の捉え方。落ちることで今後、それが次の勢いになるような考え方。僕は人生でそういう道を歩んできたし、名古屋もそうなるかもしれない」。自分自身、挫折をバネに這い上がってきた経験があるからこそ、J2降格という屈辱をクラブが生まれ変わるチャンスと捉えるべきだと持論を展開した。

「下降気味の状況から、グーンと上がって、以前いた場所も越えていくような曲線になるかどうか。J2に落ちて、今、J1で常に上位を争っているようなチームもある。チャンスと捉えるべきだと思う」

 星稜高(石川)卒業後、05年に入団し、VVV(オランダ)に移籍するまでの3年間プレーした古巣の降格。「残念ですよ、ニュースとしては。すごく悲しくて、悔しいニュースだけど、下を向いてばかりもいられない」。心を痛めながらも、「選手もフロントも切り替えて、1年でJ1に上がることを目標にがんばっていくと思うし、その準備ができていると思う。僕は一グランパスファンとしてサポートしていきたい」とエールを送った。

(取材・文 西山紘平)

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