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U-20日本代表“痛すぎる”敗戦…後半の猛攻実らずウルグアイに完封負け、さらにエース小川が負傷の緊急事態に

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ウルグアイに敗れたU-20日本代表

[5.24 U-20W杯GL第2節 U-20日本 0-2 U-20ウルグアイ 水原]

 U-20日本代表は24日、U-20W杯グループリーグ第2節でU-20ウルグアイ代表と対戦した。前半38分にウルグアイに先制を許した日本は、後半に猛攻を掛けたがウルグアイゴールをこじ開けることができず。試合終了間際にダメ押しゴールを奪われ、0-2の完封負けを喫した。1勝1敗となった日本は27日にグループリーグ第3節でイタリアと対戦する。

 4-4-2のシステムを採用する日本は南アフリカ戦から先発3人を入れ替え、DF藤谷壮(神戸)、MF市丸瑞希(G大阪)、MF原輝綺(新潟)を先発起用。GKに小島亨介(早稲田大)、最終ラインは右から藤谷、DF冨安健洋(福岡)、DF中山雄太(柏)、DF舩木翔(C大阪)、ドイスボランチに市丸と原を並べ、右サイドハーフにMF堂安律(G大阪)、左サイドハーフにMF三好康児(川崎F)、2トップにFW小川航基(磐田)とFW岩崎悠人(京都)を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 勝利すれば他グループの結果により、3位の上位4チームに入ることが確定し、決勝トーナメント進出を決める日本は前半9分に好機を生み出す。三好が左サイドを駆け上がる舩木へとパスを送り、舩木がダイレクトで鋭いグラウンダーのクロスを供給するが、飛び込んだ小川にはわずかに合わず。さらに同10分には市丸の縦パスを受けた岩崎がPA外から狙うも、シュートは枠を捉え切れなかった。

 前半11分には絶体絶命の危機を迎える。冨安がコントロールミスしたボールをMFニコラス・デ・ラ・クルスに奪われると、小島との1対1になるが、シュートはゴール左へと外れて難を逃れた。だが、同16分に日本をアクシデントが襲う。着地した際に左足を負傷した小川がピッチ上に倒れ込むとプレーの続行が不可能に。同20分に小川に代わってFW久保建英(FC東京U-18)がピッチへと送り込まれ、早くも交代カードを1枚切ることになった。

 前線の大黒柱で得点源となる小川を失った日本は、なかなかウルグアイゴールに迫ることができず。体を張った粘り強い対応で得点を許さずに試合を進めたものの、前半38分にウルグアイに先制点を献上してしまう。左サイドの舩木の裏を突いたDFホセ・ルイス・ロドリゲスに中山が釣り出されると、スペースを突いてPA内に進入したFWニコラス・スキアッパカッセにパスを通される。スキアッパカッセのシュートフェイントに中山が翻ろうされると、右足のシュートを叩き込まれてスコアを0-1とされてしまった。

 0-1とリードを許したまま後半を迎えると、1点を追い掛ける日本は後半9分、堂安がミドルレンジから狙うもシュートは枠を捉え切れず。さらに同10分には高い位置でボールを奪った市丸が寄せてくる相手選手を鮮やかにかわしてループ気味のシュートを狙うが、GKサンティアゴ・メレに片手で弾き出され、こぼれ球に反応した久保のヘディングシュートは枠を捉え切れなかった。

 攻勢を掛ける日本は後半13分、縦パスを受けた久保が一気に加速。寄せてくる相手選手をシュートフェイントで翻ろうすると、左足の強烈なシュートでゴールを脅かしたがメレに阻まれ、こぼれ球に飛び込んだ堂安のヘディングシュートはDFマティアス・オリベイラにブロックされてしまいネットを揺らすには至らない。

 その後も同点に追い付こうとする日本がゴールに迫るが、後半22分に久保の絶妙なスルーパスをPA内で受けた岩崎が放ったシュートはメレの正面を突いてしまう。すると同35分に原に代わってMF坂井大将(大分)、同43分には三好に代わってMF高木彰人(G大阪)がピッチへと送り込まれる。何とか同点に追い付こうとゴールを狙い続けた日本だったが、後半アディショナルタイムにダメ押しゴールを奪われて0-2の完封負けを喫した。

(取材・文 折戸岳彦)
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