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“勝つしかない”運命の豪州戦へ切り替える本田「クリアになっていい」

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引き分けの結果にうつむくFW本田圭佑

[6.13 W杯アジア最終予選 日本1-1イラク テヘラン]

 31歳のバースデーゲームはほろ苦い結果となった。キャプテンマークを巻いた日本代表FW本田圭佑(ミラン)は右サイドで5試合ぶりの先発出場。前半8分には右CKからFW大迫勇也の先制点をアシストしたが、後半27分に追いつかれ、逃げ切りに失敗した。

「悔しいけど、仕方ない。切り替えました」。試合直後はピッチでうつむいた本田だったが、ミックスゾーンに姿を見せるころには、すでに“次”を見ていた。勝ち点1獲得にとどまった日本は首位をキープしたものの、2位サウジアラビア、3位オーストラリアはともに勝ち点1差。三つ巴の状況から抜け出せなかった。

 今後は8月31日にオーストラリア戦(埼玉)、9月5日にサウジアラビア戦(アウェー)と、直接対決2連戦が待っている。オーストラリアに勝てば、最終節を待たずに6大会連続のW杯出場が決まるが、引き分け以下に終われば、アウェーのサウジアラビア戦が落とせなくなる。

 ハリルホジッチ監督が「決勝戦になった」と話すオーストラリア戦はまさに“勝てば天国、負ければ地獄”の大一番。本田は「今日、勝っていたらだいぶ楽だった」と本音を漏らしつつも、「次の試合は勝たないといけない。中途半端に引き分けでオーケーより、(勝たなくてはならない状況になったという意味で)クリアになっていいのかなと。ポジティブに捉えたい」と顔を上げ、運命の一戦を見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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