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日本vsイラク 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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試合後、ベンチに座り込むバヒド・ハリルホジッチ監督

[6.13 W杯アジア最終予選 日本1-1イラク テヘラン]

 W杯アジア最終予選は13日、第8節を行い、B組の日本代表は中立地イラン・テヘランのPASスタジアムでイラク代表と対戦し、1-1で引き分けた。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
―結果には満足しているか?
「もちろんまったく満足していない。この試合に勝つためにここに来た。ハーフタイムには『2点目を取れば試合を終わらせることができる』と話したが、少しおかしな失点をしてしまった。2点目を取れる場面もあったが、取れなかった。両チームがかなり戦って、かなり疲労していた。交代枠も前もってプログラムしていたが、ケガのためにできなかった。最後の15分はまったく違う戦略で行く予定だった。オーストラリア戦が決勝戦になった」

─イラクは新しい監督で若い選手だったが?
「素晴らしいチームで、素晴らしい選手がたくさんいる。テクニックのクオリティーもあるし、このチームには将来があると思う。ただ、今日に限って言えば、日本のほうが勝利に値したと思う。前半もPKをもらってもおかしくないシーンがあった。そういうちょっとした細かいところが違いを生む。ラッキーな面もなかったし、チャンスもものにできなかった。失点シーンもプレゼントを与えてしまった」

─イランが突破を決めたA組と比較してどう思うか?
「我々のグループのほうが少しレベルが高いのかなと思う。いくつかのチームがいいチームだし、最後の最後まで戦わないといけないグループ。イランは昨日突破したが、アジアでも最も強いチームの一つだ。数か月前に彼らと試合をしたが、イランはパワーもテクニックもある良いチームだった。2試合を残して結果を出すということはかなりのチームということ」

─満足いかない結果だと思うが、選手の頑張りについては?
「このコンディションでは最大を出してくれたと思う。そこを非難することはできない。これ以上できないという選手もいた。リーグ戦を終えて日本に来て、疲労がたまった状態という選手もいた。国内組も疲労がたまった状態でプレーしていた。まったく違う戦略を練っていた。速いフォワードを最後に入れようと思っていた。残念ながらケガが問題で、井手口もケガをしたし、(酒井)宏樹もケガをしてしまった。(原口)元気も疲労困憊だった。完全に戦略が変わった。久保もかなり苦しんでいた」

─想定を上回る厳しいコンディションだったか?
「本当に厳しいコンディションだった。37度、38度で、太陽も照っていて灼熱だった。健康上の危険性もあった。アダプト(適応)している選手もいたし、アダプトしていない選手もいた。かなりフィジカル的にも苦しかったと思う。戦略を用意していたが、いろんなケガでそれを使えなかったのは残念。アクションを決定的なものにして点を取るチャンスは何度かあったが、慌てた状態があったのか、ラッキーもちょっと足りなかったのかなと思う。テクニックもなかなかしっかりコントロールすることができなかった。深く疲労したからだと思う。イラクのほうがこういったコンディションにしっかり適応していたのかなと思う。そういうことはあったとしても、あとは勝つだけだったし、今回は勝つべきだったとも思う」

─イラクとは昨年10月にも対戦したが、どちらが強かったか?
「2つの試合ともイラクはかなりのクオリティーを見せた。パワーもテクニックも兼ね備えたチームだから、数年経てばもっともっと危険な存在になると思う。今日で言えば、日本のほうが勝利に値したと思う。試合もしっかりコントロールしていたし、イラクはそこまでチャンスをつくったわけではなかった。選手とディスカッションをしていたので失点シーンは見ていなかったが、GKとDFが少し理解していないような状態だったように思う。ただ、イラクは素晴らしいチームだった」

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