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[SBS杯] U-18日本代表の静学MF渡井、静岡ユース戦黒星の悔しさバネに

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U-18日本代表MF渡井理己(静岡学園高)

[8.11 SBS杯国際ユース第2節 静岡ユース 1-0 U-18日本代表 エコパ]

「悔しいです――」

 U-18チリ代表との初戦でベンチ外だったU-18日本代表MF渡井理己(静岡学園高)は、静岡ユース戦で今大会初出場。左MFとして先発した渡井は中央寄りのポジショニングから狭いスペースを通すパスなどでチャンスメークを狙ったものの、なかなか周囲と噛み合わず、前半40分間のみで交代となった。

「もうちょっと中盤から、特にボランチからボールを引き出して、自分がサイドというよりも内側でプレーできれば、スルーパスやそこからのドリブルでも行けたと思う」

 渡井は特にPA付近で見せるボールタッチとドリブル、スルーパスに注目のアタッカー。インターハイで2年連続優秀選手に選出されるなど、その技術力の高さには定評があるが、この日はU-18日本代表の攻撃のテンポが上がらない中、渡井自身も良い形でボールを引き出すことができず。なかなか中央で攻撃に絡めない中、サイドでも相手に構えられている状態では仕掛けるチャンスが無く、バックパスが増えてしまっていた。

 地元ファンからの注目度が大きい中、攻撃面の良さを見せられなかった渡井は、逆に失点シーンに絡んで敗戦。自分のプレーができなかったこと、そしてGK高野由比人、MF伊藤稜馬、MF清水綾馬という静岡学園高のチームメート3人をはじめ、旧知の選手が多い静岡ユースに敗れたことも悔しさを残した。

 昨年7月の新潟国際ユース以来約1年ぶりとなる年代別日本代表選出。静岡ユース戦の悔しさをバネに、最終日のU-18チェコ代表戦で少しでもアピールして次に繋げることができるか。「もうちょっと自分の特長を。スルーパスだったり内側で受けて自分が攻撃のリズムを作ってチャンスを演出できたらいい」。何より、U-18日本代表の勝利に貢献するために戦い、自分の持ち味を出して、観衆を沸かせるようなプレーもして、意地を見せる。

(取材・文 吉田太郎)
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