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中村敬斗ハット!久保建英も4点に絡んだU-17日本代表、鮮やか6発で白星発進

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U-17日本代表が6発大勝

[10.8 U-17W杯インド2017 E組第1戦 日本6-1ホンジュラス]

 U-17W杯インド2017の第1戦が8日、U-17日本代表はインド・グワハティーの試合会場インディラ・ガンディー陸上競技場でU-17ホンジュラス代表と対戦し、6-1で完勝した。日本は先制点を奪ったFW中村敬斗(三菱養和SCユース)が前半だけでハットトリックを達成。FW久保建英(FC東京U-18)も4点に絡む活躍を見せ、エースFW宮代大聖(川崎F U-18)も加点。圧巻6発のゴールラッシュで白星スタートを切った。

 日本は4-4-2のフォーメーションでGK谷晃生(G大阪ユース)、最終ラインは右からMF喜田陽(C大阪U-18)、DF菅原由勢(名古屋U-18)、DF小林友希(神戸U-18)、MF鈴木冬一(C大阪U-18)が並んだ。ボランチはMF平川怜(FC東京U-18)とMF福岡慎平(京都U-18)がコンビを組み、右SHに中村、左SHにMF上月壮一郎(京都U-18)。ツートップは久保と宮代がコンビを組んだ。

 立ち上がりからボールを保持した日本は上月や久保のキレあるドリブルで守備網を翻弄し、徐々に攻撃の圧を強めていく。相手のカウンターを受ける場面もあったが、小林、菅原が1対1に落ち着いて対応して決定機を潰す。迎えた前半22分、セットプレーから試合を動かした。

 久保が左足で精度の高い右CKを蹴り込むと、ファーサイドで相手のゾーンディフェンスの間にうまく入った中村が豪快ヘッドで叩き込み、先制のゴールネットを揺らした。得点後、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリSG)のゴールパフォーマンスで喜びを示した中村は前半30分にも連続ゴールを叩き込む。

 右サイドの久保がふわりとしたパスを入れ、猛然と走り込んだ中村がエリア内に進入。そのまま仕掛けて相手DFを外すと、続けて飛び出してきたGKも鮮やかにかわし、強烈な左足シュートをネットに突き刺した。

 2-0にリードを広げた日本だったが、セットプレーからホンジュラスに1点を返されてしまう。前半36分、右CKに飛び出したGK谷が触れなかったボールが福岡に当たり、ゴール前で混戦に。日本の連係の間を突いたFWパラシオスに押し込まれ、1点差に詰め寄られた。

 それでも日本の勢いは止まらず、前半終了間際の43分、上月が相手の最終ラインの乱れを見逃さず、GKとDFの間にスルーパスを入れると、完全フリーで抜け出した中村が左足でGKの頭上を抜き、3-1。中村はこのゴールでハットトリックを達成した。

 ゴールラッシュはなおも止まらず、45分には背番号7に大会初得点が生まれる。中村がワンタッチで前方に送ったパスで裏を取った久保がワントラップから左足を振り抜き、強烈なシュートでゴール上部をぶち抜いた。

 4-1で折り返した後半立ち上がりはホンジュラスにペースを握られたが、決定機はつくらせず、後半6分にエースが追加点。久保の浮き球スルーパスをPA内左に抜け出した福岡がゴールライン際から折り返し、宮代が強烈ヘッドで叩き込んだ。

 後半8分、日本は最初の交代枠を使い、平川に代えてMF奥野耕平(G大阪ユース)を送り込み、奥野はそのままボランチの位置に入った。後半15分にはハットトリックの中村を下げてDF池高暢希(浦和ユース)を投入。池高は右サイドバックに入り、喜田が一列前に上がった。

 後半27分にはセンターサークル内から上月が右足でスルーパスを送り、喜田が猛然と走り込む。相手DFはついてこれず、喜田はPA内右から右足を振り抜いたが、惜しくもゴール右へ。後半33分には宮代を下げてDF馬場晴也(東京Vユース)を投入し、交代枠を使い切った。

 日本は後半41分、アクシデントに見舞われ、福岡が左足を痛めてピッチの外へ。交代枠を使い切っていたため、残り時間を10人で戦うことになった。それでも終了間際の後半45分、ロングフィード1本で抜け出した鈴木がゴールラッシュを締めくくる6点目。攻撃陣が爆発したU-17日本代表は6-1で完勝し、白星スタートを切った。

(取材・文 佐藤亜希子)

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