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井手口が後半ATに劇弾!!中村航輔も好セーブ連発で日本は白星発進

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MF井手口陽介が後半アディショナルタイムに劇的な決勝点

[12.9 E-1選手権 日本1-0北朝鮮 味スタ]

 EAFF E-1選手権の男子が9日、開幕し、日本代表は味の素スタジアムの第2試合で北朝鮮代表と対戦し、後半アディショナルタイムの劇的決勝点で1-0で競り勝った。日本は12日の第2戦で中国と対戦する。

 日本はGK中村航輔とDF室屋成が先発で国際Aマッチデビュー。4バックは右から室屋、DF谷口彰悟、DF昌子源、DF車屋紳太郎と並び、車屋は初先発となった。谷口の代表戦出場は15年8月2日の東アジア杯・北朝鮮戦(1-2)以来で、センターバックでは初先発。中盤はMF井手口陽介とMF今野泰幸のダブルボランチで、トップ下にMF高萩洋次郎が入った。今野は6月13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-1)以来の出場。高萩は13年7月28日の東アジア杯・韓国戦(2-1)以来、約4年4か月ぶりの代表戦出場で、ハリルジャパンでは初出場となった。前線は右にFW小林悠、左にFW倉田秋、中央にFW金崎夢生。小林は昨年10月11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(1-1)以来、金崎は昨年6月7日のキリン杯ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(1-2)以来の出場となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりから球際で激しいデュエルが繰り広げられる中、徐々に日本がボールポゼッションを高めていくが、北朝鮮の人数をかけた守備を攻めあぐねる時間が続いた。前半15分、今野の縦パスを金崎がワンタッチで流し、PA内に抜け出した倉田がゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定。同17分には井手口が遠めからミドルシュートを狙ったが、GKにキャッチされた。

 1トップのFWキム・ユソンを残して9人で守る北朝鮮もシンプルな展開からチャンスをうかがう。前半22分、1本のロングフィードにキム・ユソンが反応。最終ラインを背後を突くと、カバーに入った谷口とPA内で交錯し、両者が転倒したが、ファウルの笛は鳴らなかった。同25分にはFKのセカンドボールに反応したMF李栄直がシュート。コースはズレたボールをゴール前のFWチョン・イルグァンがダイレクトで狙ったが、中村が鋭い反応で抑えた。

 ヒヤリとさせられた日本はその後もなかなか決定的な形をつくれない。前半30分、左サイドをオーバーラップしてきた車屋のクロスに金崎が頭で合わせるが、クロスバーの上へ。同39分には左サイドに流れた金崎がゴール前に折り返し、高萩が飛び込んだが、スライディングシュートはゴール左に外れた。

 スコアレスで折り返した後半の立ち上がりは北朝鮮が立て続けに日本ゴールに迫った。後半7分には左サイドのゴールラインぎりぎりからチョン・イルグァンが折り返し、低いボールにDFパク・ミョンソンが頭から飛び込んだが、中村が弾いてCKに逃れる。流れの悪い日本は後半11分、最初のカードを切り、高萩に代えてA代表デビューとなるFW伊東純也を投入。伊東は右サイドに入り、小林が金崎と2トップ気味になった。

 北朝鮮に押し込まれる時間が続く日本。北朝鮮は後半24分、左クロスからフリーでチョン・イルグァンがヘディングシュートを放つが、中村が横っ飛びで弾き出す。同25分にはパク・ミョンソンがPA内に抜け出す決定機を迎えたが、左足のシュートは大きく枠を超えた。

 相手のミスに助けられた日本は後半26分、金崎に代えてFW川又堅碁をピッチに送り込む。川又は15年8月9日の東アジア杯・中国戦(1-1)以来の代表戦出場。同36分には最後の交代枠で倉田を下げ、代表デビューとなるFW阿部浩之を投入した。

 北朝鮮は後半38分、チョン・イルグァンがゴール前に抜け出すが、右足ボレーはまたしても中村がビッグセーブ。デビュー戦で獅子奮迅の活躍を見せ、最後までゴールを許さなかった。後半アディショナルタイム、車屋の左クロスに合わせた川又のヘディングシュートはGKの好セーブに阻まれるが、アディショナルタイム5分に劇的な幕切れが待っていた。カウンターから阿部が左サイドに展開。川又のクロスをファーサイドの今野が頭で落とし、井手口が右足ボレーでゴールネットに突き刺した。試合終了間際の決勝点で1-0。日本が苦しみながらも初戦を白星で飾った。

(取材・文 西山紘平)

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