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「チームをまとめる力は自分の中にある」U-21代表主将に任命されたMF神谷優太

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U-21日本代表キャプテンを務めるMF神谷優太(愛媛)

[1.10 AFC U-23選手権 U-21日本 1-0 U-23パレスチナ 江陰]

 左腕にキャプテンマークを巻いた男は闘う姿勢を前面に押し出した。持ち場となる中盤の底にとどまるのではなく、前後左右を幅広くカバー。相手最終ラインまで猛然とプレッシャーをかけ、球際での勝負にも激しく挑んだ。U-21日本代表の主将に任命されたMF神谷優太(愛媛)は、試合終了のホイッスルが吹かれるまでピッチ上を駆け回った。

 森保一監督が、神谷にキャプテンマークを託した理由を明かす。「僕は何も言っていないが、トレーニングのときに先頭に立ち、試合で得点を決めたりと結果も出している」。その言葉通り、パレスチナ戦前日にはランニングが始まると先頭に立って走り出す姿があり、昨年12月のM-150杯では3試合で2得点を記録していた。

「チームをまとめる力は自分の中にあると思っていた。1人1人がキャプテンのつもりでやっていて、自分も負担なくやっているので、もっと良いチームに変えていけたらいい」

 キャプテンとしてチームの先頭に立つ覚悟を持った神谷だが、「そこで浮かれていてはダメ」と自身に言い聞かせる。昨年5月に韓国で行われたU-20W杯では、直前までメンバーに選出されていながらも、本大会メンバー入りを果たすことができなかった。「いつ落とされるか分からない。自分はそれを、いつも心に持ちながら、危機感を感じながらやっている」と悔しい経験があるからこそ、同じ轍は踏まないと表情を引き締める。

 森保ジャパン公式戦初戦を白星で飾り、「初戦を勝てたことはすごく大きい。難しい中で勝てたことは自分の中でもホッとしている」と胸をなで下ろす。次戦の対戦相手となるタイは、M-150杯で1-2の敗戦を喫しているだけに、「本当に悔しい気持ちでいっぱいだったので、勝ちたい」と必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
●AFC U-23選手権2018特集ページ

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