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現状を冷静に見つめる森岡「W杯で結果が出なくて初めてやり方が悪かったとなる」

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練習後、現地日本人学校の子供たちにサインするMF森岡亮太

 ハリルジャパン初先発は不完全燃焼に終わった。23日のマリ戦(1-1)にトップ下で先発した日本代表MF森岡亮太(アンデルレヒト)は「もうちょっとチャンスをつくりたかったし、もう少しゴール前に顔を出したかった」と、見せ場をつくれないまま後半20分に交代した。

 昨年11月の欧州遠征で約3年ぶりの代表復帰を果たし、ハリルジャパン初招集となった森岡はブラジル戦(1-3)、ベルギー戦(0-1)ともに途中出場。マリ戦がハリルジャパンでは初スタメンだった。高い位置を取ってFW大迫勇也と2トップ気味にプレーしたが、「攻撃はあまりうまく回っていなかった」と率直に認める。

「もうちょっとという感じが多かった。クロスがもうちょっといいタイミングで合えばシュートまでいけたとか、ちょっとしたところ。チームとしていいイメージで攻撃できなかったことが、そのちょっとしたところにつながっていたのかなと思う」

 ベンチと選手、さらには選手間でも意識のズレが見える。「僕自身、前の遠征から呼ばれるようになって、一緒にやっている時間も少ないので、言えることは少ないけど」。そう前置きしながらも、森岡自身、チームの危機的状況は感じ取っている。

「まずは監督のやろうとしていることを信じてやらないといけない。今、結果が出ていないからといって、やり方が悪いということにはならない。W杯で結果が出なくて、初めてそのやり方が悪かったということになる。今、この状況が良くないから選手がやりたいことをやるというのも、それが結果としてつながるのかと言われると、確証はない」

 そう冷静に現状を分析したうえで、「監督のやりたいこと、やろうとしていることと、選手が“もしかしてこうしたほうがいいのでは”と思っていることのギャップが大きければ大きいほど、試合中に考えることも増える」と指摘。チームとして共通意識を持つことの大事さを説き、「個人的な考えとしては、まだW杯まで試合もあるし、ギリギリまで変える時間はある。まだ詰めれる時間はある」と強調した。

(取材・文 西山紘平)

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