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“ボール回し”は大人の作戦…なでしこ監督「しっかり出場権を」長谷川「勝負なので」

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[4.13 女子アジア杯 日本1-1オーストラリア アンマン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)が8大会連続のW杯出場権を獲得した。

 冷静な判断で出場権を確保した。後半18分にMF阪口夢穂のゴールによって、なでしこが先制。しかし同41分にオーストラリアのFWカーに同点弾を許し、土壇場で追いつかれてしまう。

 同時刻開催の同組もう一つの試合で、韓国女子代表がベトナム女子代表に4-0。このまま行けば、勝ち点5でなでしことともにオーストラリア、そして韓国の3チームが並ぶことになった。

 ただし順位決定のレギュレーションは当該チーム間の対戦成績が優先される。韓国はオーストラリア、そしてなでしことも0-0で引き分けだったが、オーストラリアと日本は1-1と得点をしてのドロー。

 これによりオーストラリアと日本が上位に来ることになった。オーストラリアとなでしこは、グループ内の得失点差によって、1位オーストラリア、2位なでしことなった。

 なでしこは失点した時点で引き分け狙いに作戦を変える。これはオーストラリアも理解しており、互いに韓国に逆転を許す負けだけは避ける展開に。オーストラリアの同点弾が生まれた後、アディショナルタイム2分も含めた約5分間、なでしこがDFラインでボールを回して、試合終了を迎えた。

 ネット上ではテレビ中継で松木安太郎氏が“大人の作戦”に異を唱えるような解説をしたことでも話題となっているいるが、高倉麻子監督は「本当はアグレッシブに行きたいというのはあるが、しっかり出場権を勝ちとるということで、ああいう指示を出しました」と説明。

 また直接指示を受けた阪口も「選手の中では前に行きたい選手もいたと思うが、ベンチに確認したらこのままでいいということだった。うしろでボールを回すことになりました」と語ると、MF長谷川唯は「最後はあまり気持ちよく決まったわけではないけど、勝負なので」としっかりと話した。

●女子アジア杯2018特設ページ

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