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「“あの結果”が強くしてくれたと証明したい」積み重ねた4年間を信じた香川…自身2度目の大舞台へ

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日本代表MF香川真司

 ロシアW杯メンバーに選出された日本代表MF香川真司(ドルトムント)が1日、都内で取材に応じて、自身2度目となる大舞台への意気込みを語った。

 2月10日のブンデスリーガ第22節ハンブルガーSV戦で左足首を負傷し、約2か月半離脱した香川。しかし、最終節のホッフェンハイム戦で約3か月ぶりにピッチに戻ってくると、ロシアW杯の壮行試合となるガーナ戦に臨む日本代表に選出される。そしてガーナ戦では後半開始からピッチに立って45分間をプレー。翌日に発表されたロシアW杯メンバーにも名を連ね、西野朗監督も「中盤のオフェンシブな中で彼の独特な感覚、センスは高まっていくのではないかと考えている」と期待を寄せた。

 負傷明けということもあり、実戦からも遠ざかっていた。メンバー入りに不安もあったのではとの質問も出たが、「自分自身を信じるしかなかった。逆に落ちたら落ちたで、そのときに考えればいいと思っていた。ただ自分自身の4年間のプロセスだったりを信じていた」と自身が積み重ねてきた“4年間”を信じた。そして、スタッフから選出を伝え聞くと、「ここからがスタートだなと改めて感じたし、気を引き締めてやるだけ。必ずこの選ばれたメンバーとともにしっかり戦ってきたい」と新たな決意を口にした。

 W杯直前の監督交代があり、ガーナ戦は西野体制の初陣となった。0-2の完封負けを喫したものの、3-4-2-1という新たなシステムに香川は「結果は出なかったが、それ以上に感じるものがあった」と手応えを得たようだ。今後はオーストリアでキャンプを行い、スイス戦とパラグアイ戦の2試合をこなして19日のW杯初戦コロンビア戦を迎える。「すごく前を向いてチームはやれているし、十分やれると信じている。短い期間で必ず良いチームにしていきたいし、それを皆で信じてやるだけ」と力を込める。

 4年前、初めて立ったW杯の舞台。自身は2試合に先発出場を果たし、全試合でピッチに立ったものの、チームは勝利を挙げることなく、1分2敗の成績で大会から姿を消すことになった。だが今、感じているのは「あそこのピッチで感じた悔しさや、あの結果が自分たちを強くしてくれたとロシアで証明したい」ということ――。4年前に悔しさを味わった舞台で、自身の、そしてチームの成長を結果で示したい。

(取材・文 折戸岳彦)

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