beacon

本田とトップ下争う香川「いつ出ても、どこで出ても自信はある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

試合会場で調整するMF香川真司

 8日の国際親善試合でスイス代表と対戦する日本代表は7日、事前キャンプ地のオーストリアからスイス・ルガーノに移動し、試合会場のコルナレード・スタジアムで公式練習を行った。

 2日にインスブルック郊外のゼーフェルトで事前キャンプを開始してから1週間で迎えるスイス戦。MF香川真司(ドルトムント)は「今週の練習で攻守においてやることはやったので、そこはチームとしてやれれば」と意気込みを語った。

 5月30日のガーナ戦(0-2)は3-4-2-1の新システムでスタートした西野ジャパンだが、ゼーフェルト入り後は4-2-3-1でトレーニングを続けており、スイス戦も慣れ親しんだシステムを採用する可能性が高い。

 MF本田圭佑とトップ下のポジションを争う格好となっている香川はベンチスタートが濃厚だが、「途中(出場)にしろ、スタメンにしろ、常にいい準備をして、いつ出てもいいプレーができるように、自分にそれを言い聞かせている」と力説。先発にもポジションにも過度にこだわるつもりはない。

「別にどこで出ようが準備している。トップ下は自分にとって一番得意なポジションだけど、それは監督が判断すること。(本田)圭佑くんが出ようが、途中から出ようが、どのポジションでもいいパフォーマンスを出せる自信はある」

 チームづくりはまだ道半ばだ。本大会直前に監督が交代し、5月21日から始まった国内合宿では主に3バックの戦術確認に時間を費やした。ゼーフェルトに入ってからは4バックで練習しているが、西野朗監督は選手のアイデアと自主性を重視し、戦術の落とし込みは十分とは言い難い。

「チームとしてのベースはまだ築けていない。試合の中でその自信をつかむことが大事だし、この2試合は、本番ではないけど、そういうのをイメージしながらプレーしていきたい」。本番までに残された強化試合はスイス戦と12日のパラグアイ戦(インスブルック)のみ。限られた時間でどこまでチームとしての完成度を高められるか。2試合のうちの1試合となるスイス戦の持つ意味は大きい。

「日々、ミーティングをしたり、練習の中で感じることはたくさんある。攻撃の規制は前よりはるかになくなっている。より自由が動きの中で見い出せると思う」。選手の判断が重要になるからこそ、ピッチの中で共通意識を持ち、動きを合わせていかないといけない。「個人が自分のタイミングで動き出すことは大事だけど、そこにチームが連動しないと、崩しにかかるときは難しい。そのコンビネーションが明日の試合も生命線になる」。FIFAランキング6位の強豪相手のテストマッチが、ロシアW杯の成否を占う試金石となる。

(取材・文 西山紘平)

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

TOP