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酒井宏樹が語るDFの極意は「4:6」

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パラグアイ戦で先発が濃厚なDF酒井宏樹

 4月21日のフランスリーグで左膝を痛めた影響もあって5月30日のガーナ戦(0-2)を欠場した日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)だが、今月8日のスイス戦(0-2)では途中出場を果たした。19日のW杯初戦・コロンビア戦(サランスク)に向けての最後の国際Aマッチとなる12日のパラグアイ戦(インスブルック)では先発が濃厚だ。

 出場したらどんなことを確認したいか。尋ねると、意外な答えが返ってきた。「自分のコンディションもそうですし、連係の部分もそうですし、イメージしていたものが40%くらい出せればいい」。4割とはどういうことか。「ほとんどの場面が試合展開によって違うのがサッカー。だから思っていることは40%で、想定していないときのことも考えて、かつそれがピッチ上で解決できれば良い試合になると思う」。これが酒井宏樹の考え。DFとは相手に対応するポジションだということだ。

「DFは受け身なので、僕の考えは基本的にそうです。こういう戦術をしたいとか、こういう守り方をしたいとかではなく、ポンポンと試合の中で決めてそのまま対応するほうが相手にはやりづらい。試合には自然体で入って、相手に合わせます」。想定する部分とあえて想定しない部分の比率を4対6としているのは柏にいるときからずっとそうだと言う。クラブと代表でも違いはない。

 オーストリア入りしてからも練習後は必ず左膝にアイシングを施して引き上げていくが、「痛みはあるけど、できないケガではないですから」と表情は明るい。「クロスは相手が準備していない場面で上げるのが一番効果的なので、パラグアイ戦でもそういう状況を自分たちでつくれれば良いですね」。マルセイユで大きく成長したサイドバックが日本のために本領を発揮するときがやってくる。

(取材・文 矢内由美子)

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