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ドリブラー泣かせの芝…乾「10足の中から最適なスパイクを選ぶ」

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コロンビア戦に向けて調整するMF乾貴士

 19日のW杯初戦・コロンビア戦(サランスク)を2日後に控え、ほどよい緊張感に包まれていた。12日のパラグアイ戦(4-2)で2得点を挙げてアピールに成功した日本代表MF乾貴士(ベティス)はベースキャンプ地・カザンでの練習を終え、「ここの芝は正直やりづらい。明日の公式練習では、まずそこを第一に確かめようと思っている」と、試合会場入り後のイメージを膨らませた。

 ドイツとスペインでのキャリアがある乾をしても、ロシアの芝はボールコントロールが難しいという。「最後のところで蹴るときに動いたりするので、そのへんがイヤ。水が下のほうにたまっていて、表面はカラッとしている。スペインでもここまで止まるピッチはない。試合会場でもそうなのかどうかを確かめたい」。

 繊細なタッチによるドリブルを武器にする乾にとっては、スパイク選びも重要なテーマだ。パラグアイ戦では前半にフリーのシュートを外し、ハーフタイムに西野朗監督から「スパイクに何か入っているのか? 親指のあたりを調べてみろ」と“珍指令”を受けた。急いでハーフタイムにスパイクを交換すると、後半に2得点と爆発した。

 この日のトレーニングでも、「今日もシュートを外しまくっていたら、『こないだの前半のヤツを使っているんだろ』と言われたので、『今日使ったヤツはもう使いません』と言った」と、またしても“スパイクネタ”でいじられたことを明かし、「スパイクは10足くらい持ってきたので、オプションはたくさんあります。その中で良いのを選択したいと思う」と、キリッと表情を引き締めた。

「W杯は初めて。30歳になる年で初めてというのは遅いのかもしれないけど、自分にとってはこれが一番早かったと思っている。出られたらしっかりプレーしたい」。日本が誇るドリブラーが満を持してW杯の舞台に挑む。

(取材・文 矢内由美子)

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