beacon

「W杯に消化試合はない」西野監督、敗退決定のポーランドを警戒

このエントリーをはてなブックマークに追加

公式会見に出席する西野朗監督

 日本代表は27日、試合会場のボルコグラード・アリーナで公式練習を行い、28日のW杯グループリーグ最終戦・ポーランド戦に向けて最終調整した。練習前には西野朗監督が公式会見に出席。「チームにはまだまだ力が残っていると思うので、出し切った良いゲームをしたい」と意気込んだ。

 ベースキャンプ地のカザンから前日26日夜にボルゴグラードに入った。気温35度を超える猛暑には「昨日、(チャーター機の)タラップを降りて、気温というより湿度がかなりあるなという感じがした。それは予想以上だった」と率直に認める。しかも中3日の連戦となるが、「選手の体調がそれによって(影響を受けている)というのはあまり感じられない。(1戦目、2戦目と)ゲームをいい形で進められて3戦目を迎えられる。疲れも半減しているのかなという感じもする」との印象を口にした。

 とはいえ、「実際、一人ひとりが疲弊している中で戦わないといけない」のも事実。「しかも、このコンディションなので、明日のメンバーに関しては、今日のトレーニングの中で最終的に確認して、それによって最終的に決定したいと思う」と、先発メンバーを入れ替える可能性に関しては言葉を濁した。

 ここまで2連敗のポーランドはすでに敗退が決まっているが、「W杯に消化試合はあり得ないと思う」と強調。「敗退が決まっているポーランドだが、何とか日本に一矢(報いたい)という思いがあると思うし、世界屈指のストライカーである彼(レワンドフスキ)にとっても、何としてもゴールをという気持ちでいると思う」と警戒を強め、「強いポーランドが明日いると思うので、それ以上のスピリットを持って戦わないといけない」と力説した。

 日本は引き分け以上で自力でのグループリーグ突破が決まるほか、ポーランドに敗れた場合でも、セネガル対コロンビアの結果次第では決勝トーナメント進出の可能性がある。日本がポーランド戦に敗れた場合、セネガルがコロンビアに勝てば日本の2位通過が確定。コロンビアがセネガルに勝ったときはコロンビアが逆転で首位通過となり、日本とセネガルが得失点差で2位の座を争うことになる。日本がポーランドに敗れ、セネガル対コロンビアが引き分けた場合は日本の敗退が決まる。

(取材・文 西山紘平)

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

TOP