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大迫がのぞかせた反骨心「自分たちを信じることで道は拓ける」

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ベルギー戦に向けて調整するFW大迫勇也

 薄氷のグループリーグ突破から中3日、日本代表が次に挑むのは、史上初となるベスト8入りを懸けたベルギーとの大一番だ。ベースキャンプ地のカザンでトレーニングを終えたFW大迫勇也(ブレーメン)が、反骨心たっぷりに意欲を語った。

「メディアのみなさん、日本のみなさんはグループリーグで敗退すると見ていたけど、チームの中で信じて取り組んだ結果でまずはグループリーグを突破できた。次も負けるだろうと思われているところは多いけど、自分たちを信じることで道は拓けると思う」

 先発6人がターンオーバーして戦ったポーランド戦ではベンチスタートだったが、先発したFW岡崎慎司が負傷したことで後半2分から急きょピッチに立った。「予想以上に出ましたね」というように、想定以上のプレータイムだったようだが、「コンディション的には良いですよ」と張りのある声を響かせる。

 2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たしたが、コロンビアとの初戦で決勝点を挙げている大迫にも満足感はない。

「大会が始まる前からみんなでベスト8ということは目標にしていた。グループリーグを突破したけど、良い意味で全然満足できていない」

 ベルギーとは昨年11月14日の国際親善試合で対戦し、大迫は後半28分にFW杉本健勇と交代するまで1トップでプレー。縦に速いハリル戦術の中で最前線で体を張り続けたが、ゴールには至らず、「最後の精度の部分でちょっとした差が出た」と語っていた。今回も相手の顔触れに大きな変化はないものと見られるが、日本は西野ジャパンになってから大迫にボールが入るまでの道筋が以前とは変わっている。カウンター一辺倒で孤軍奮闘とならず、厚みのある攻めができればより得点に近づく。

「相手も違うし、W杯独自の雰囲気もある。何が起こるか分からないのがW杯。チャレンジして相手の隙をどんどん突いていくことができれば勝てると思う。自分を信じて、みんなを信じてやるだけです」。言葉に力強さがみなぎっていた。

(取材・文 矢内由美子)

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