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日本国内のW杯フィーバーに驚く乾「電車に乗るたびに…」

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ベティスのユニフォームを着るMF乾貴士

 しっかり“充電期間”を取って新天地へ乗り込む。ベティスに移籍した日本代表MF乾貴士が12日、都内のスペイン大使館で入団会見。すでに始動している新チームへの合流は今月26日の予定となっているが、予定を早めて合流する意思はあるかという質問にも率直な胸の内を語った。

「正直、ちょっと疲れているので休みたい部分もある。基本的に家族と離れている時間が長い。あっち(スペイン)には一人で行っているので、ちょっとでも家族といたい気持ちはある。基本的には26日合流で考えている」

 それだけ心身ともに疲れ切るほどの激闘だった。2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たしたロシアW杯で乾は全4試合に出場し、うち3試合に先発。グループリーグ第2戦のセネガル戦(2-2)、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦(2-3)ではゴールも決めた。

 躍進を遂げた西野ジャパンの“顔”の一人として、今月5日に帰国してからは日本国内の代表フィーバーぶりも肌で実感することになった。「今まではあんまり顔を指さされたりはしなかったけど、電車に乗るたびに顔をさされるし、プールに行くだけで“盗撮”もされる」と苦笑い。「子供の運動会に行ったら、子供たちがいっぱい寄ってきてくれて、W杯の影響は大きく感じています」と、驚きを隠さなかった。

 今年6月で30歳になった乾。22年カタールW杯時は34歳になっているが、質疑応答では「4年後のW杯に向けてベティスでどんなプレーを見せていきたいか」という質問も受けた。これには「4年後はまだ見ていないし、(ベティスとの)契約も2年なので」と笑みを浮かべながら返した。

 クラブ側の発表では21年までの3年契約となっていたが、「2年しか(契約)してもらえなかったので、とりあえず1年1年頑張っていこうと思う」と説明した乾。そのうえで「最後に4年後、(日本代表に)選ばれれば一番いいことだと思うし、まずは(ベティスで)レギュラーを取れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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