日本代表の森保一新監督は26日、都内で就任会見を行い、世代交代の重要性を説きつつ、「年代間の融合」を図っていくことを強調した。

　ロシアW杯が終わり、長らく日本代表をけん引してきたMF長谷部誠、MF本田圭佑、DF酒井高徳が代表からの引退を表明。新戦力の台頭は必要不可欠であり、森保監督も「この世界は競争があるし、実力のある選手が生き残っていく世界。世代交代は必ず必要になってくる」と口にする。しかし、「ベテランの選手を招集しないで、若い選手を経験させるという意味で入れ替えるのでなはい」と単純に年齢だけを見ての入れ替えはないとキッパリと語った。

　そして、「経験を積んだベテランが持っているものを、経験の浅い選手に伝えてもらいたい」と、「年代間の融合」を図っていこうとしている。A代表に東京五輪代表の選手が招集されれば、下のカテゴリーの代表選手を、東京五輪代表に引き上げる必要性がでてくる。そのサイクルを生むことで、「A代表と東京五輪代表、東京五輪代表と下のカテゴリーの代表が、少しずつ融合できる」との効果を狙っている。

「年代間の融合を図りつつ、新しい日本代表を築き上げていきたい」。新指揮官は兼任のメリットを生かしながら、新たなチームを作り上げていく。

(取材・文　折戸岳彦)

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