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森保監督に謝罪!? 横内監督代行「僕が本当にダメで申し訳ない」

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ウズベキスタンと2-2で引き分けたU-21日本代表

[11.14 ドバイカップ第1戦 U-21日本2-2ウズベキスタン]

 A代表とU-21日本代表を兼任する森保一監督は現在、キリンチャレンジ杯に臨むA代表を指揮するため、日本にいる。代わってUAEで開催されるドバイカップに出場するU-21代表の指揮を執るのが横内昭展監督代行だ。

 初戦で対戦するウズベキスタンは昨年12月のM-150杯でPK戦の末に敗れ、今年1月のAFC U-23選手権では0-4の完敗を喫した相手。両大会にウズベキスタンはU-23チームが参加していたが、ドバイカップには同じ年代のU-21チームが出場してきた。しかし、「やっぱり良いチーム」と横内監督代行が振り返ったように、序盤から相手に主導権を渡してしまう。

 球際で強さを発揮する相手に中盤でボールを奪われると、守から攻への素早い切り替えから繰り出すカウンターでゴールに迫られた。前半17分、同29分に喫した失点は日本のボールロストから速攻を食らってネットを揺らされたもの。「前半は球際の部分で上回られてしまった。ボールを奪ってからの速い攻撃を予測していたが、それが予想していたよりも、選手の体感としては相手の速さがあったのかもしれない」(横内監督代行)。

 しかし、先制後にはDF藤谷壮(神戸)のクロスからFW{小川航基がネットを揺らし、勝ち越しを許した後には小川がPKを沈めて2-2で前半を折り返す。そして、上回られた部分が明確だったからこそ、「球際で何とかなれば自分たちのボールにできると思った。奪われた瞬間にズルズル下がるのではなく、奪われた瞬間に誰か行く。行くときと行かないときのメリハリの部分は話した」と指示を出して選手を送り出した。

 その言葉を体現するように選手は激しく戦った。ボールを奪われれば誰かが相手ボールホルダーに体を寄せて自由を奪い、簡単に突破を許そうものならベンチから「そこだぞ!激しく行け!」と横内監督代行の激しい声が飛ぶ。高い位置で相手攻撃をストップするなど、徐々に流れを引き寄せた日本は後半20分過ぎから幾度となくゴールに迫ったものの、勝ち越しゴールは生まれずに2-2のまま試合終了を迎えた。

「森保監督にはどのように報告を?」と問われた横内監督代行は「すいませんって。僕が本当にダメで申し訳ないですって。監督が来ていてら、あれは勝っていたと報告させてもらいます」と苦笑しつつ、後半中盤以降の猛攻で得点が奪えなかったことを反省。

 中2日で迎える第2戦クウェート戦に向けて「トレーニングの時間はそんなに持てない。いろいろと駆使しながら選手に伝えて、選手に理解してもらう。第2戦は絶対に落とせない」と意気込む。限られた時間の中で最善の準備を進めて白星を収め、森保監督に良い報告をしたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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