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ボランチ中山雄太が“ヤバい”と感じた場面…「もっともっとやらないといけない」

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U-21日本代表MF中山雄太(柏)

[11.14 ドバイカップ第1戦 U-21日本2-2ウズベキスタン]

 不完全燃焼に終わった。U-21日本代表MF中山雄太(柏)は試合終了後の取材エリアで、そんな表情を見せていた。

 クラブではCBやSB、ボランチなど複数のポジションで起用されるが、U-21代表では5月のトゥーロン国際大会に続いて中盤の底を任された。準備期間が短い中でボランチをこなす難しさはあるだろうし、本人も「時間を重ねれば重ねるほど良いとは思う」と答えつつ、「やっぱり、どこでやってもポンと入れるようにしないといけない」と続けた。

 攻撃時には「時間が経つにつれてボールに触る回数、縦パスを供給することが増えた」が、「そこを前半から出せれば良かった」と悔しさを滲ませる。そして、守備時には高い位置でのセカンドボール争いで後手に回る場面もあり、ベンチの横内昭展監督代行から「そこだぞ!」との声が飛んだ。本人も「ああいうシーンは、自分でもヤバいとは思っている」と唇を噛んだ。

「そこは自分の課題でもある。久しぶりにボランチで海外の選手と対戦すると、ああいったところで差も出てくる。次からももっといけるような工夫や準備をしっかりやっていきたい。ボランチとしてもっともっとやれると思うし、もっとやらないといけない」

 相手にボールが渡ればカウンターの危機にさらされるが、球際での勝負に勝って高い位置でボールを奪うことができれば、相手ゴールまでの距離は短くなり、チャンスに直結する可能性は高まる。「僕の前に前線の3枚がいるので、そこで取れたらカウンターにもつなげられる。アジア大会の韓国戦はそういうところでチャンスが作れればと思っていたし、何個かそういうシーンもあったので、日本もそういうシーンがオプションとしてあれば。自分たちがボールを持っていないくても、相手のボールになっていてもチャンスが作れるというものが描ければなと思った」。イメージは十分にある。あとは実践するだけだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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