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「天と地ほどの差がある」…三好康児、よりこだわるようになった“結果”

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U-21日本代表MF三好康児(札幌)

[11.14 ドバイカップ第1戦 U-21日本2-2ウズベキスタン]

 約2か月前に悔しい思いをした。9月1日に行われたアジア大会決勝。韓国と対戦したU-21日本代表は延長戦までもつれる死闘を演じながらも、1-2で敗れて優勝を逃した。キャプテンマークを託されていたMF三好康児(札幌)は、「この悔しさは次につなげるしかない」と新たな歩みを始めていた。

 ドバイカップ初戦ウズベキスタン戦ではスターティングメンバーに名を連ね、シャドーの位置に入った。前半こそPA内に侵入する回数は限られたものの、「後半は間で受けて、前を向いて前線につなげていくシーンができた」と振り返ったように三好自身だけでなく、チームとしてゴールに迫る場面を幾度となく生み出した。

 後半29分にはMF松本泰志(広島)の浮き球のパスに反応してPA内に侵入した三好が狙うもゴールマウスを捉え切れず。さらに同33分にはMF中山雄太(柏)のパスを受けたMF岩崎悠人(京都)のシュートが相手GKに弾かれると、ゴール前に詰めた三好が押し込んで勝ち越しとなるゴールが生まれたと思われたが、これはオフサイドの判定に取り消された。

 岩崎のシュートは相手GKに弾かれながらもゴールマウスに向かっており、三好も「いやー、あれ(僕が触れなくても)入ってましたね」と苦笑い。「こぼれ球に反応しようと思って詰めていた」からこそのプレーと言えたが、「もう少しギリギリまで判断して、我慢して触れずにいたらゴールにつながった。そうしたら勝てていたと思うと、そこは自分のせいだと思う」と悔しさを滲ませた。

 試合は2-2の引き分けに終わったことで、「良いプレーをするだけでなく、しっかりと結果に結び付けないといけない」と表情を引き締める。より、結果にこだわるようになったのは、アジア大会の経験があったからこそだ。韓国の選手たちが歓喜を爆発させる瞬間を目の当たりにして、「あそこまで行っても優勝できなかった。それは天と地ほどの差があると自分たちは経験している」と苦い思いをした。

 今大会は日本、ウズベキスタンの他にUAEとクウェートが参加。初戦は引き分けに終わって勝ち点1の獲得にとどまったが、「より、結果という部分にこだわらないといけない」ときっぱりと語ったように、残り2試合を2連勝で終えて大会の頂点を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)
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