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「シンプルに試合に出たい」初招集の山中亮輔、A代表デビューへの道筋

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A代表デビューに意欲を燃やす日本代表DF山中亮輔(横浜FM、写真左)

 日本代表に初めて選出され、最初の実戦では出番なし。DF山中亮輔(横浜FW)は、20日に控えるキリンチャレンジカップ・キルギス戦でA代表デビューを狙う。16日でのベネズエラ戦では「自分ならもっと攻撃に関わってるかな」とイメージを膨らませていたといい、「シンプルに試合に出たい」とモチベーションを高めている。

 不動の左サイドバックのDF長友佑都(ガラタサライ)が肺気胸のため参加できず、突如転がり込んできた初招集。初めての集団に身を置いた25歳は「シンプルに全部のところでレベルが高い。練習からワンタッチに制限されることが多くて、そこで力不足を感じているし、代表選手として試されているなと思う」。普段とは異なる刺激を受けているようだ。

 森保一監督は「スペシャルなものを持っている」と選出理由を語っていたが、精度とパワーを兼ね備えた左足のキックと、果敢なオーバーラップは国内最高級の武器。しかし、代表ではワンタッチ制限のトレーニングを多く課され、「特長を出すよりは、球離れを早くしてボールを動かす練習が多い」と立ちはだかる壁に向き合っている。

 もっとも、「そういったところを見られているので、違いを作れないといけない」と課題を自身の糧としつつ、「追い越す動きは回数多く出していかないと、他の選手との違いは出せない」と長所の発揮にも意欲。指揮官が全選手に求めてきた“チームのコンセプト”と“スペシャルな個性”を両立させ、次こそはサイドラインの向こう側に立ちたいところだ。

(取材・文 竹内達也)

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