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ポルティモネンセ移籍報道のGK権田、ホルン時代の経験踏まえ「何が起こるか分からない」

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日本代表合宿に参加するGK権田修一

 日本代表合宿2日目の練習後、取材陣に対応したGK権田修一(鳥栖)が海外移籍報道について言及した。ポルトガル1部ポルティモネンセへの移籍が決定的になったと報じられたが、「興味を持っていただいているというのは聞いています」としたうえで、「今は何も決まっていないので何とも言えないです」と話すにとどめた。

「まだ何も決まっていないですし、今はアジアカップでいいプレーができるように集中したい。今はまだサガン鳥栖の選手です」

 権田はFC東京の下部組織で育ち、2007年にトップチームに昇格。16年に初の海外挑戦に踏み切り、SVホルン(当時オーストリア3部)に期限付き移籍した。17年1月の移籍市場で欧州移籍を希望し、FC東京と合意のもと契約を解除。しかし、交渉が難航し、鳥栖に加入した経緯がある。

「ホルンの時に決まりそうで決まらなかったことを経験している。実際に僕がその用紙を見て契約の場に座るまでは何が起こるか分からない」。そう慎重に話した一方で、「FC東京時代から海外でプレーしたいという思いをずっと持ち続けているのは事実です」と変わらぬ野心を口にした。

 日本人GKの海外移籍は、今年現役を引退したGK川口能活が先駆け。また、3大会連続でW杯の正GKを務めた川島永嗣はベルギー、スコットランド、フランスのクラブを渡り歩き、今なお海外挑戦を続けている。

 権田は2011年アジアカップで正GKだった川島をチームの一員として支え、アジア制覇を経験した。「もともと素晴らしい選手ですが、勝負のディテールやこだわりは海外でプレーすることで増したんじゃないかな」と背中を追う川島の進化を指摘。「だからこそあれだけW杯だったり、世界でずっと高いレベルでプレーし続けられるんだと思う。やはり自分が目指さなきゃいけないところだと思います」。2度目の海外挑戦を前に、まずはアジアカップで結果を残す。

(取材・文 佐藤亜希子)

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