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中島不在も問題なし? 南野は乾を信頼「武器になるし、頼もしい」

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練習中にもMF乾貴士(写真奥)との良好な関係を感じさせるFW南野拓実

 アジアカップ直前にMF中島翔哉が負傷離脱。日本代表の“若手三銃士”と呼ばれる2列目トリオが揃い踏みすることはなくなったが、MF南野拓実(ザルツブルク)は前を見据えている。「翔哉がいなくなったから代わりを誰がやるか、という考え方はしていない」と強調し、心強いニューカマーの存在を歓迎した。

 森保ジャパンが発足した9月以降、最も大きな話題をさらってきたのはリオ五輪でも主軸を担った南野、中島、そして東京五輪世代のMF堂安律(フローニンゲン)で構成する2列目トリオだろう。これまでの親善試合5試合で、3人が奪ったゴールは計6つ。コンビネーションの完成度も高く、頭文字を取った“NMD”というユニット名も登場している。

 だが、アジアカップを目前に控えた12月下旬、中島は所属先での試合中に右ふくらはぎを負傷。一度はチームに合流したものの、途中離脱を余儀なくされた。グループリーグ初戦のトルクメニスタン戦を2日後に控えた7日、取材対応のあった南野にも、代役を誰が務めるのかという趣旨の質問が報道陣から飛んだ。

「翔哉がいなくなったから代わりを誰がやるか、という考え方はしていない。みんなに特長がある」。そう各選手の個性を生かす心構えを強調した南野は、進んでMF乾貴士の名前を挙げて「翔哉に近い」と言及。「ロシアW杯でもチームを引っ張った存在なので問題ないと思う」と前向きに語った。

 さらに「ボールの持ち方、ドリブルのリズムは独特なものを持っているし、チームにとって武器になると感じさせてくれるプレーをしているので頼もしい」と絶賛。乾は前日の取材で「翔哉の代わりなので」と謙遜していたが、南野にとっては代役として余りある存在だと捉えているようだ。

 また、FW浅野拓磨の代わりに選出されたFW武藤嘉紀についても「シュートの技術が良いし、裏に抜ける動きはうまい。長く代表でプレーしている選手なので、絶対にチームの力になる」と信頼を示す。攻撃陣には新たな顔も並んだ森保ジャパンだが、個性を認識し合うことでこれまで同様のコンビネーションを披露する構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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