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判定に救われた日本…“疑惑のハンド”に長友「VARがなくて良かった」

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手に当たったことを認めたDF長友佑都

[1.13 アジア杯F組第2節 日本1-0オマーン アブダビ]

 判定に救われた。1-0で迎えた前半45分、日本代表はカウンターからピンチを招く。日本の右サイドからクロスを入れられ、FWラエド・サレハのシュートをブロックしたこぼれ球を再びMFサラー・アルヤハヤエイがシュート。これはゴール前で体を投げ出したDF長友佑都(ガラタサライ)が防いでCKに逃れたが、ボールは長友の手に当たっているように見えた。

 当然、オマーンの選手はハンドをアピールして猛抗議したが、主審は判定を変えず、そのままオマーンのCKに。このシーンについて聞かれた長友は「腕に当たりましたね」と率直に認めた。追加副審が採用されている今大会は準々決勝以降、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されるが、グループリーグでは採用されていない。

「VARがなくて良かったとホッとしている。結果的に神の手になって良かった。VARがあったらハンドになっていた可能性が高かった」。冗談をまじえながらもその表情は厳しい。「体を投げ出した格好になったけど、腕が残っていて当たってしまった。気をつけないといけない」と反省した。

 “中東の笛”に悩まされることも多いアジアカップ。この日、試合を担当したマレーシア人のモフド・アミルル・イズワン主審は接触プレーで細かく笛を吹き、イエローカードも両チーム合わせて5枚出たが、大きな判定で言えば、日本に味方する場面も目立った。

 先制点につながるPKを獲得した前半26分のシーンについても長友は「ファウルがあったか分からない状況でPKをもらえた」と指摘。MF原口元気がPAギリギリでサレハに倒されたが、ファウルの有無、位置ともに微妙ではあった。「ペナルティーエリア内はあらためて引き締めて戦いたい」。長友はそう言って表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)

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