[1.13 アジア杯F組第2節 日本1-0オマーン アブダビ]

　素直に運を認めた。前半26分にMF原口元気が受けたファウルはPA外のようにも見えたが、PKを獲得。反対に、前半45分にオマーンのシュートがDF長友佑都の手に当たったように見えた場面では笛が吹かれず。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「僕らがもらったPKも向こうが取れなかったPKもどちらも非常に運があった。中東でやる試合では珍しいジャッジになったと思う」とラッキーを肯定した。

　とはいえ、トルクメニスタンとの初戦で出た課題をおおよそ修正し、失点をゼロに抑えたことについては自ら合格点を出した。相手のカウンター攻撃に対してリスク管理ができていなかったシーンは前半20分の場面くらい。「そのシーンに関してはボランチを戻さなければいけなかったが、準備が良くなかった。でも選手同士ですぐに話して、後半は相手が2トップにしてきても徹底してセンターバックの前に(遠藤)航を残した」と明かし、試合の中ですぐに修正できたと強調。DF冨安健洋とのコンビネーションにも手応えを感じたと胸を張った。

「若いチームなので、こういう目に見える結果を出していくことがチームを構築していく中で大事になってくる。大会を通して成長していくためには今日のような試合は力になると思う」。渋い試合でも勝利をおさめることが成長につながる。麻也のチームは運も手繰り寄せながら一歩ずつ前進している。

(取材・文　矢内由美子)

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