beacon

先発3試合はすべて無失点の遠藤航、PK獲得につながる縦パスも

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF遠藤航が先発した試合は失点していない

[1.24 アジア杯準々決勝 日本1-0ベトナム ドバイ]

 中盤の防波堤となるだけでなく、攻撃の起点にもなった。日本代表MF遠藤航(シントトロイデン)はダブルボランチを組むMF柴崎岳とのコンビも成熟度を増している。

「2人の関係性で縦に入れることを意識した。(柴崎)岳と自分のところで受けながら縦に付けようと」。その狙いが実ったのが後半8分。遠藤の縦パスを受けたMF原口元気のスルーパスにMF堂安律が反応。PA内に入ったところで相手DFに倒され、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の助言もあってPK獲得につながった。

「一つ縦に入れると、サイドにスペースができてドリブルも仕掛けられるようになる。PKをもらったシーンもそうだけど、ブロックを敷いてくる相手にとっては中を突かれるほうが嫌。中、中にこだわってやって良かった」

 発熱の影響でUAE入りが遅れた遠藤はグループリーグ初戦のトルクメニスタン戦(○3-2)を欠場。第2戦のオマーン戦(○1-0)が今大会初先発となり、第3戦のウズベキスタン戦(○2-1)はラスト5分からの途中出場。決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦(○1-0)、そしてこの日の準々決勝と2試合連続でフル出場した。

 結果的に遠藤がピッチに立っていた時間で日本は失点していない。遠藤が先発したオマーン戦、サウジアラビア戦、ベトナム戦はすべて1-0勝利。いずれも完封で終えているのは決して偶然ではないだろう。森保ジャパンの心臓とも言える存在の背番号6。「2点目を取れれば理想だった。試合の入り方も課題」と貪欲だ。

(取材・文 西山紘平)

●アジアカップ2019特設ページ

TOP