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カタール8得点FWに「代表資格なし」の疑い…日本戦の前日会見で質問相次ぐ

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記者会見に出席したフェリックス・サンチェス監督

 アジアカップ決勝で日本代表と対戦するカタール代表だが、大会8得点のエースを含む2選手が代表資格を満たしていないという疑いが浮上しているようだ。UAEメディアの報道で30日に発覚。31日に行われた前日会見では、現地メディアからカタール指揮官に対して次々と厳しい質問が浴びせられた。

『アル・イテハド』『ザ・ナショナル』など複数の現地メディアによると、UAEサッカー協会は30日までにアジアサッカー連盟(AFC)へ正式な抗議文を提出。スーダン出身のFWアルモエズ・アリ(22)、イラク出身のDFバッサム・アルラウィ(21)がカタール代表としての出場資格を持たないのではないかという内容だ。

 根拠となったのは国際サッカー連盟(FIFA)規則の第7条。「18歳になった後、関係する協会の域内で少なくとも連続5年間にわたって暮らした選手」に代表選手の資格が与えられるという項目だ。父母が国籍を持つ場合などはこの限りではないが、上記2選手はいずれの要件も満たしていないという。

 この嫌疑は今月29日、準決勝でUAEがカタールに0-4で敗れた直後に噴出した。アルラウィはこの試合に出場停止だったが、アリは大会記録タイの通算8点目となる得点をマーク。国交断絶中の両国の対戦ということもあり、UAEファンがカタールの選手にサンダルやボトルを投げつけるという不穏な出来事もあったが、この疑惑によってさらなる波紋が広がっているようだ。

 31日の公式会見では、現地メディアからカタールのフェリックス・サンチェス監督に対し、この件をただす質問が次々に飛んだ。だが指揮官は「われわれは明日の試合だけにフォーカスしていて関与していない」と立て続けにコメント。「これまでと同じように取り組んで、最後まで戦って優勝を目指すだけだ」と問題への返答を避けた。

 UAEメディアによると、AFCはUAEサッカー協会からの抗議を受けたことを認めつつ、AFC規則に従って対処するというコメントを発表するにとどめた模様。日本との決勝戦の前に何らかの判断が下されるかどうかは定かではないという。

(取材・文 竹内達也)
●アジアカップ2019特設ページ

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