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修正したときはすでに2点のハンデ…原口「今日に限っては失敗」

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うつむくMF原口元気

[2.1 アジア杯決勝 日本1-3カタール アブダビ]

 裏の裏をかくようなカタールのスカウティングに、日本はたじたじだった。キックオフ時にピッチに散らばったカタール選手の陣形は5バック。日本代表MF原口元気(ハノーファー)は「(カタールは)日本が今までやってきたハメ方に対して、逆にうまく間、間を使ってきた。試合の途中で修正してハマるようになったけど、そのときはハンデを負う状況だった」と振り返った。

 カタールに主導権を握られて後手に回った日本は前半27分までに2失点を喫し、そこからスコアをひっくり返すためにはパワーが足りていなかった。

「僕自身も優勝できなかったら失敗だと思っていたし、今日に限っては本当に失敗。優勝して初めて自分の存在感を示せると思っていたので、この大会に限っては失敗だと思っている」。何度も「失敗」という言葉が口をついた。

 ただ、「あきらめたわけじゃない」とも強調した。「(ロシア)W杯(のベルギー戦)や今日のように、最後の一歩でうまくいかなかった部分に関しては必ずリベンジするつもりでいる。このままでは終われない。2度の悔しさをどこかのタイミングで晴らしたい」。自身にとって初めてのアジアカップで感じたことは多かった。

「サウジアラビアやカタールは組織的で、イランやオーストラリア以上に難しさを感じた。彼らは良い指導者たちに良い指導を受けていると思う。僕らもそれに対抗するだけの力はあると思うが、中東勢は今後伸びてくるのではないか」。悔しさをかみ締めるのみにとどまらず、W杯予選で必ず対戦するであろう中東勢への警戒も強めていた。

(取材・文 矢内由美子)

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