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3失点権田は“ノーチャンス”を否定「言ったらもうおしまい」

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3失点を喫した日本代表GK権田修一

[2.1 アジア杯決勝 日本1-3カタール アブダビ]

 1失点目のオーバーヘッド、2失点目の弾丸ミドルシュート、3失点目のペナルティキック——。いずれも守護神にとってはノーチャンスのようにも思えるボールだったが、日本代表GK権田修一(ポルティモネンセ)は「枠に飛んだシュートは止めないと勝てない」と厳しく振り返った。

 3-1-4-2のシステムを採用したカタールに対し、試合序盤から4-4-2の守備ブロックがまるでハマらず。前半12分、ブラインドの位置からオーバーヘッドシュートを決められると、同27分には寄せが甘くなった状態でのミドルシュートで2失点目。序盤のビハインドが最後まで重くのしかかった。

 PKで献上した3失点目も含めると、いずれもGKにとっては厳しいシチュエーションだった。しかし、直近4試合を無失点に終えていた権田は自らに責任の矢印を向けた。

「1点取った、ただ3点取られた…じゃ勝つのは難しいし、それ以上でもそれ以下でもない」。報道陣から飛んだフォローの言葉をそのように制すると「止められなかったから勝てなかった。プレスがハマらなかったとかより、自分はそっちだと思う」と淡々と述べた。

「みんなが1対1でぶっちぎられたわけじゃない。1点目のオーバーヘッドは予測が難しいかもしれないし、ボールが見えないかもしれない。でも、枠に飛んできたシュートをどう止めるかというところで、『あれはもう無理でした』って言ったらもうおしまいだと思う」。

 そんな矜持を語った権田は「今日は目の前でシンプルに他のチームがアジアチャンピオンになったというのが悔しい」と決戦を総括。大会後はポルティモネンセ移籍が決まっており、念願の欧州挑戦が始まる。新天地ポルトガルでも高い意識を持ち、レベルアップを続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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