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偉大なレジェンドの背中を追う初代表CB畠中槙之輔「顔触れに並べるように…」

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練習後、取材に応じるDF畠中槙之輔

 J1通算出場は9試合と2ケタにも満たない。日本代表に初招集されたDF畠中槙之輔(横浜FM)は合宿2日目の練習を終え、「まだ2日目だけど、いろんな選手と話ができている」と大いに刺激を受けているようだ。

 ここまでは軽めのメニューながら、海外組を含めた日本のトップレベルの選手たちと汗を流し、「止めて蹴るの技術が一つひとつうまいし、パススピードも速い。マリノスとは違った刺激もある」と充実した表情を見せた。

 東京Vの下部組織出身で14年にトップチームに昇格。町田への期限付き移籍も経験し、昨年8月に横浜FMに完全移籍したが、それまではJ2でしか出場経験がなかった。J1での出場は昨季の移籍後5試合と、今季は開幕から4試合連続フル出場中。それでもJ1通算9試合の出場でA代表初選出は異例とも言える抜擢だ。

 年代別代表で招集歴はあるが、23歳でのA代表初招集には「自分が思っていたより正直早かった。このタイミングで呼ばれるかというのはあった」と率直に認める。それでも「呼ばれたのはうれしいし、ここまでの努力が間違ってなかったということだと思う。上を目指して、吸収して、マリノスに帰りたい」と力強く抱負を口にした。

 横浜FMのセンターバックと言えば、昨季限りで現役を引退した中澤佑二氏が浮かぶ。「佑二さんが引退して、マリノスのセンターバックの顔というのは(栗原)勇蔵さんぐらいだと思う。僕も日本人として顔触れに並べるように。まだまだですけど、目指していきたい」。東京Vの先輩でもあり、日本代表として2度のW杯出場を果たした偉大なレジェンドに肩を並べるべく、期待のセンターバックが確かな一歩を踏み出した。

(取材・文 西山紘平)

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