beacon

“W杯組”とも“三銃士”ともプレーした鎌田が感じた両者の違い

このエントリーをはてなブックマークに追加

GKとの1対1を止められたFW鎌田大地

[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 不慣れな1トップでのA代表初先発だった。日本代表FW鎌田大地(シントトロイデン)は「1トップはやったことがなくて、どれだけできるか分からなかった。練習でもあまりボールに触れていない中で試合に入った」と不安も抱えながら最前線に位置。それでも随所でチャンスに絡み、「得点は取れなかったけど、ある程度自分の中で満足いくプレーはできた」と及第点を付けた。

「最初は探り探りで難しい部分もあった。徐々にボールを触れるようになって、いい受け方を見つけたり、ボールをおさめたりできた。1試合で成長したかなと思う」

 前半23分、鎌田が落としたボールをMF宇佐美貴史が逆サイドに振り、MF乾貴士の決定機が生まれた。同25分にはMF橋本拳人の縦パスをフリックし、MF香川真司につないだ。唯一のシュートは後半13分。DF畠中槙之輔からの縦パスを受けた乾からスルーパスが通り、PA内でGKと1対1を迎えたが、右足のシュートは至近距離でGKの好セーブに阻まれた。

 その後は2列目の選手が次々と交代。後半16分にMF中島翔哉とMF堂安律が入ると、同24分からはMF南野拓実、MF柴崎岳が投入された。その後、後半31分に堂安、南野、中島とつないで決勝点が生まれたが、後半38分までプレーした鎌田は香川、宇佐美、乾というロシアW杯組が並んだ2列目と“若手三銃士”が並んだ2列目の違いについても言及した。

「前半のメンバーは日本らしいサッカーというか、チョンチョンとつないでいくことができるし、後半の若いリオ組はどんどん縦に速く仕掛けてゴールに向かうことができる」。結果的にゴールが生まれたのは後者のメンバーのときだったが、鎌田は「前半、ああいう動かし方をしたからこそ、後半、メンバーが代わってスペースも空いてきた」と指摘し、それぞれに良さがあると強調した。

 南野がトップ下に入ってからはより2トップ気味になり、南野が1トップ気味に高い位置を取り、縦関係が逆になるシーンもあった。「お互い(1トップとトップ下の)両方できるので、(南野)拓実くんは拓実くんでやりやすかったし、(香川)真司くんとも悪くなかったと思う。どちらもやりやすかった」。さまざまな選手と一緒にプレーし、「1試合で自分のやるべきことを見つけられた。そこは良かったかなと思う」と充実感もあった。

(取材・文 西山紘平)

TOP