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「目指している選手像は…」メキシコ戦2ゴールの宮代、“緊急事態”に復帰もポスト直撃

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FW宮代大聖(川崎F)のシュートは惜しくもポストを叩いた

[6.4 U-20W杯決勝トーナメント1回戦 U-20日本代表 - U-20韓国代表]

 “緊急事態”に待望の復帰を果たした。メキシコ戦で2ゴールを挙げたU-20日本代表FW宮代大聖(川崎F)はコンディション不良で別メニュー調整が続いたが、決勝トーナメント1回戦韓国戦に間に合わせ、2トップの一角で先発。5月31日にFW田川亨介(FC東京)とMF斉藤光毅(横浜FC)が負傷離脱。得点源が2人減った状況で、決勝トーナメントにエースが間に合ったことは日本の救いだった。

 最大のチャンスは0-0で迎えた後半34分。MF中村敬斗(G大阪)が放ったシュートが相手DFにブロックされると、エリア内で宮代がこぼれ球に反応。右足で打った決定的なシュートは無情にも左ポストを叩いた。

「自分の目指している選手像というのは、チームが苦しいときに決め切る選手。それを理想像として持っていて、今日の少ないチャンス、一発のチャンスで決め切れなかったというのは今後の課題でもあります。そういう面では日本に帰って、もっともっと練習をしないといけない」
 
 再び16強の壁にはね返された。宮代は2017年秋のU-17W杯でも大会2ゴールを記録。同大会の決勝トーナメント1回戦イングランド戦では終盤に決定的なシュートを打ったが、惜しくも決め切れず、0-0で突入したPK戦で惜敗した。

「U-17W杯を経験してU-20W杯で借りを返す気持ちでやってきた。U-17W杯も16強で負けていたので、ここで借りを返す気持ちが強かった」。試合後流した涙の理由をそう明かした宮代は「すぐ気持ちを切り替えないといけないし、悔しいままで終わらせないようにしたい」と努めて前を向き、“理想”への距離を埋める進化を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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