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“9年半ぶり”は重要でなく…FW上田綺世、大事なのは「僕が入って何ができるか」

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日本代表に初選出されたFW上田綺世(法政大)

 9年半ぶりに大学生として、日本代表に選出されたFW上田綺世。所属する法政大では公式戦4試合連続ゴールと好調を維持して日本代表に合流したが、「何試合取れていても僕は何も思わない。次の試合で点を取れるか、次の試合でどういうパフォーマンスができるかに重点を置いている」と、その視線は前だけを見据えている。

 大学生として、9年半ぶりに日本代表に選出された。だが、そこが重要ではないと強調する。「何年ぶりと言われるけど、過去にどのタイミングで入った人がいるというのは重要ではなく、僕が入って大学生として何ができるかが重要」。大学生として、そしてストライカーとして、自分には何ができるか――。何よりも、そこが重要だ。そして、「全部やってみる」と自らの武器を惜しみなく出して南米の猛者に挑みかかろうとしている。

 自分の武器はいくつかある。「最終的に点を取る武器」があり、得点をとるための「ヘディング」や「背後への抜け出し」、「スピード」も武器として持っている。その武器が通用するのか、しないのか。仮に通用しなければ、「どうすれば通用させられるかを盗む必要がある」と、たとえ壁にぶち当たろうとも自身の成長へとつなげていく。

「自分のキャリアの中で大事な分岐点にできるかどうか。吸収力も大事で、それを盗んで帰らないと来た意味がない。そこを絶対に盗んで、キャリアの中でも一番大きなステップアップにつなげたい」

 9年ぶりの大学生ではなく、初めてA代表に招集されたFW上田綺世として何ができるのか。その答えをピッチ上で見せ付けるため、4日後に迫るチリ戦に向けて準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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