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クリロナのような点取り屋が目標。U-17日本代表は興國の大型FW杉浦が先制ゴール

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U-17日本代表FW杉浦力斗(興國高)はアピールの1得点

[7.13 国際ユースin新潟第1節 U-17メキシコ代表 2-1 U-17日本代表 スポアイランド聖籠]

 U-17日本代表は、U-17ワールドカップメンバー入りを狙うFW杉浦力斗(興國高)が先制点を奪った。前半21分、日本はDFラインでのボール奪取から素早く縦にボールを繋ぎ、ドリブルで持ち上がったFW唐山翔自(G大阪ユース)が強烈な右足ミドル。このシュートはポストを叩いたが、跳ね返りを杉浦が頭でゴールに押し込んだ。

「翔自がああやってミドル打って、ポストに当たってたまたま自分に来たところをしっかりと決めることができたのは良かったです。(距離があったが、ボールが)頭のところに来たので『これしかないな』と思って頭で打ちました」

 182cmの長身に加えてスピード、ボールコントロールも持ち味。この日は忠実なポストワークのほか、抜け出しからのシュートを放っていた。また、「2人の距離感をいつも意識していて、足元と背後、同じ動きにならないように意識していました」という唐山とのコンビも良好。鋭い動きを連発していた唐山へパスを通し、シュートやラストパスに繋げるシーンもあった。

 一方で、スプリントが足りずに決定的なクロスに届かなかったシーンもあった。ゴール数増加、そして常に集中力を欠かさずにボールにかかわっていくことが必要。そして、「身長がデカイ選手はドリブルが上手くなかったり、足元が上手くないというイメージがあると思うんですけれども、そういう技術面やドリブルでもどんどん行ける選手になりたい」と誓った。

 目標はFWクリスティアーノ・ロナウドのような点取り屋だ。「将来的にはクリスティアーノ・ロナウドとかのように、身長もデカくて、自分でも行けて、点を取れるような選手になりたいです」。その杉浦は大阪の街クラブ、イーリス生野フットボールクラブ出身。「大阪で一番プロ出しているのが興國だったので、自分らの代とかで初全国に行けたら」と“大阪の育成チーム”興國へ進学した。

 興國で「技術面と戦術面とか人間性もそうですけれども、全部においてレベルアップしたかなと思います」というFWは、先月のアルゼンチン遠征でU-17日本代表に初招集されると、続く新潟合宿でもメンバー入りを果たした。

 近年、立て続けにJリーガーを輩出している興國だが、世界大会に選手を輩出したことはまだない。「ワールドカップに出て、外国の選手とたくさん試合して成長するのが自分にとって一番良いと思うし、その分チームを離脱するから、チームメートに感謝することを忘れたらいけないと思います」。チームの支えもあっての代表選出。ワールドカップに出場することでチームに恩返しする。

(取材・文 吉田太郎) 「

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