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カシマ凱旋を経てW杯予選へ…柴崎岳「対アジアのスパイクを履かなきゃいけない」

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日本代表MF柴崎岳(デポルティボ)

 キリンチャレンジカップ・パラグアイ戦を控えた日本代表は4日、試合会場の茨城県立カシマサッカースタジアムで前日練習を行った。MF柴崎岳(デポルティボ)にとって、カシマはプロ生活をスタートした思い出の地。特別な感慨は「練習だけなのでまだない」と述べつつ、3年ぶりの凱旋試合に意気込みを語った。

 コパ・アメリカでは日本代表のチームキャプテンを任され、ボランチの一角で全3試合に先発出場。所属クラブでは出番が確保できなかったヘタフェからデポルティボへと移ったことで、開幕3試合続けて先発を任されるなど、2019-20シーズンは充実した形でスタートしている。

 そうして迎えた日本代表合宿。2016年末に鹿島を退団して以来、3年ぶりの凱旋試合を迎える柴崎が目指すのは、これまで森保ジャパンが積み上げてきたものの“継続”だ。

「確認したいのは今までやってきたことの復習。(カタールW杯アジア2次予選の)ミャンマー戦に向けて、良い準備をしていきたい。ここでトライしたいことがあるというよりは継続の意味合いが強い」。W杯予選が始まることを見据え、キリンチャレンジ杯の戦い方を逆算している。

 2試合の位置付けについては「両方の試合を分けて考える必要がある部分、ない部分があるが、日本代表の活動としてチーム力を高めることは一貫している」と指摘。その一方で「たとえばアジアのチームと対戦する時は対アジアのスパイクを履かなきゃいけないし、パラグアイとやる時はまた違ったスパイクを履かなきゃいけない」と違いも表現した。

「親善試合という意味合いもあるけど、まったくレベルもタイプも違う2か国とやることになる。気持ちも含めてうまく切り替えないと、アウェーの地で自分たちが望まない結果になることも十分にあり得るので、そこはしっかりと取り組みたい」。W杯への再挑戦を始めるにあたり、思い返すのは前回2次予選の経験だ。

 日本はホームで迎えた初戦でシンガポール代表と引き分け。先発から71分間プレーしていた柴崎は「勝たなきゃいけない試合だったので、教訓にしないといけない。ピッチにいなかった選手は感じにくいかもしれないけど、ピッチにいた選手がいるので、口にする必要はないとは思うが、日々の取り組みで示していく必要がある」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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