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予想よりも早くきた“その時”…FC東京DF渡辺剛を初招集の森保監督「実力的にもふさわしい選手」

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FC東京DF渡辺剛

 J1リーグで首位につけるチームのレギュラーが、U-22日本代表初選出を果たした。森保一監督は「実力的にもふさわしい」と太鼓判を押し、FC東京DF渡辺剛を初招集している。

 FC東京U-15深川出身のCBは、山梨学院高から中央大へと進学し、今季FC東京に加入した。3月6日のルヴァン杯グループリーグ第1節柏戦でプロデビューを飾るだけでなく、初ゴールも叩き込む。ルヴァン杯で4試合連続フル出場を果たすと、続くJ1第9節松本戦でJ1デビュー。第18節G大阪戦からは全10試合連続フル出場を続け、今夏アルヒラルへと移籍したDFチャン・ヒョンスの穴を埋めようとしている。

 J1第27節終了時点で首位につけるチームのレギュラーを放っておくことはなかった。森保監督は「FC東京でレギュラーで試合に出続けている。東京五輪に向けてのU-22の活動に実力的にもふさわしい選手ということで招集させてもらった」と招集の意図を説明しつつ、代表活動の中で「良いところを発揮してもらいたい」ことを強調した。

「選手の良いところを存分に発揮してもらいながら、チームのコンセプトを伝える中で、どれくらい対応力を持っているかを見せてもらえればと思う。思い切って自分の力をチームの中で発揮してもらいたい」

 森保監督就任以降、年代別代表の招集歴はなかったが焦りはなかった。「FC東京で試合に出続けて、リーグ優勝すれば(五輪代表に)文句なしに呼ばれる感覚でいるし、最終的に呼ばれれば良いくらいに思っている。まずはFC東京での結果が大事なので、満足することなくチームで揉まれながら成長していきたい」と東京五輪への思いを語っていたが、“その時”は予想よりも早く来たのかもしれない。与えられたチャンスを確実に手にし、同代表の中での地位を固めていきたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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