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ポルト関連の質問はNG…代表合流の中島翔哉「あまり話さないでと言われている」

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地元の子供たちとミニゲームで交流し、笑顔を見せるMF中島翔哉

 エース不在のW杯予選2連戦で背番号10に懸かる期待も大きくなる。10日のW杯アジア2次予選・モンゴル戦(埼玉)、15日の同タジキスタン戦(ドゥシャンベ)に向け、埼玉県内で合宿を開始した日本代表。合宿初日の練習を終えたMF中島翔哉(ポルト)は「毎試合、個人としてもチームとしても成長していきたいと思っている。どんどん積み重ねていければ」と抱負を述べた。

 FW大迫勇也(ブレーメン)がケガで招集を見送られ、エース抜きで戦うことになる。代役候補としてFW永井謙佑、FW浅野拓磨、FW鎌田大地のFW3選手が招集される中、中島は「もちろん出る選手によって違いはあるけど、(だれが出るかによって)良い、悪いというのは関係ない。力のある選手はたくさんいる。特徴が違うので違いは出ると思うけど、それもサッカーだと思う」と冷静だ。

 攻撃陣を引っ張る意識はあるかと問われると、「そういうのは元々あんまりない」と苦笑いした25歳は「自分より実績のある選手がたくさんいる。引っ張ってもらいながらやっている」とあくまでマイペースに応じた。

 今夏に加入したポルトでは少しずつ出場機会を増やしている。9月15日に行われたポルティモネンセ戦後にはピッチ上でセルジオ・コンセイソン監督が中島に詰め寄り、激しいアクションで叱責する姿が大きな話題になった。それでも25日のカップ戦にフル出場し、移籍後公式戦初アシストを記録すると、続く29日のリオ・アベ戦でリーグ戦初先発を果たした。

 しかし、この日の囲み取材でポルトに関する質問が出ると、「(クラブから)ポルトに関連することはあまり話さないでと言われている」と説明。「ポルトはもともとそうみたいで、試合後の取材も受けていない。代表のことだけ聞いてもらえれば」と理解を求めた。

「そこ(ポルト)で学んだことを出していきたいし、選手としても人としても成長していければ。言葉にするのではなく、ピッチで表現しないとけないし、常に成長できればと思っている」。自然体の背番号10はあらゆる経験を糧にして一歩一歩階段を上っていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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