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「これから置いていかれないように」久保建英が語った現在地

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日本代表MF久保建英(マジョルカ)

 前回の日本代表活動を終えて以降、所属先のマジョルカでは先発も経験したMF久保建英。自身の現状を「どんどん周りのレベルが上がってきていると思うし、自分もそれに負けじといまのところは適応できていると思う」と位置づけつつ、「これから置いていかれないように食らいついていければ」とさらなるレベルアップを誓った。

 今年8月下旬、R・マドリーからマジョルカへ出場機会を求めて期限付き移籍し、9月1日のバレンシア戦でリーガデビュー。そこから日本代表としてカタールW杯アジア予選にも出場し、リーグ戦で2試合の先発出場、3試合の途中出場の機会を積み重ね、初アシストも記録してきた。

 合流直前の第8節エスパニョール戦では普段の右サイドではなく左サイドでプレー。それでも「自分はこれから先が長いので、いろんなレパートリーを増やしていくことが非常にプラスになる。どこでもできるというと強みがないと思われがちだけど、いまの自分はどんどん吸収していく段階。どこでもできることを一つの武器にしていければ」と前向きに取り組んでいるようだ。

 そうして迎えた日本凱旋。10日に控えるモンゴル戦に向けて「ホームなのでこれまでの親善試合となんら変わらないと思うし、むしろ選手やサポーターの気合の入り方もいつもよりある。試合に優劣をつけるのはよくないけど、公式戦という肩書きがあるぶん、上がっているのかなと思うし、よりよいレベルでサッカーができる」と自然体で意気込む。

 周囲はエースFW大迫勇也の不在に話題が及ぶが、「中島選手(MF中島翔哉)が言っていたように、誰がいない、誰がいることで特に良いか悪いかではない」と冷静。「エースストライカーがいないことは非常に自分からしても残念だと思うけど、しっかり怪我を治してもらって、自分たちがいまできることをやるべき」と強調した。

 すなわち、まずは目の前の一戦で自身のベストを発揮し、勝利することを目指す。モンゴルは日本と初対戦。久保は2015年にU-15日本代表の一員として敵地で勝利(○17-0)した相手だが、「今回はホームなので相手がどうというよりは自分たちのサッカーをやることで勝つチャンスがある」と予断を排し、予選ホーム開幕戦に挑む構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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