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「ザックさんにボロカスに怒られた」過去…負傷離脱の冨安に麻也「失敗して気づく」

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自身もかつて負傷離脱を経験したDF吉田麻也(サウサンプトン)

 日本代表は13日、タジキスタンのドゥシャンベで合宿2日目のトレーニングを行い、前日は宿舎で別調整だったDF長友佑都(ガラタサライ)とDF吉田麻也(サウサンプトン)が合流した。15日に控えるカタールW杯アジア2次予選タジキスタン戦に向け、23選手全員が全体練習に出揃った。

 10日のモンゴル戦(○6-0)ではDF冨安健洋(ボローニャ)が左足ハムストリングを負傷。欧州からの長距離移動も一因とみられ、他の選手たちにも疲労が蓄積されているのは明らかだ。12日未明にタジキスタン入りした森保ジャパンだが、ベテランの長友と吉田は当日の練習では無理をせず、スタジアムに姿を見せていなかった。

 そんな吉田がこの日、取材対応を実施。かつて冨安と同様の苦い経験があったことを明かした。

 ブラジルW杯最終予選を戦っていた2012年6月、ヨルダン戦に先発した吉田は4-0でリードしていた前半44分に途中交代。「ホームで余裕で勝っているときにインターセプトして、そのまま持ち上がってこけて内側(内側側副靱帯)をやっちゃった」。この負傷の影響で、当時24歳だった吉田は敵地で次節に控えていたオーストラリアとの大一番に帯同できなかったのだ。

「次がオーストラリアとの大一番だったのにそういうことをして、ザックさん(アルベルト・ザッケローニ監督)にハーフタイムにボロカスに怒られる経験もした」。当時を苦笑い気味に振り返った吉田は冨安について「失敗して気づくでしょ」と指摘。「やって気づくこともあるし、そういう意味では失敗が受け入れられる時期でもある。それが2次予選の良さ」とフォローした。

 また、主力の離脱は後ろ向きなことばかりでもない。2次予選の戦いを「誰が出ても同じように無失点を続けないといけない相手」と位置付ける吉田は「他のCBにしたら超ビッグチャンス」と現状を指摘。「ハタ(DF畠中槙之輔)も(DF植田)直通も(DF板倉)滉もとんでもないモチベーションでここに来ている。どのポジションでも競争はないといけないし、僕も危機感を持ってやっていきたい」と気を引き締めた。

(取材・文 竹内達也)
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